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ナニワ作戦会議BBS
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  [No.1799] SS(6/16 18:10改稿) 投稿者:真輝  投稿日:2011/06/15(Wed) 22:22:38

コンセプトは人間猫士怪獣は仲いいんだよ。
猫でも怪獣でも使えそうで、こー設定じゃなく日常的なものならリンクさせて共用できないかなーとか(汗
まとまりなくてゴメンナサイ。

とりあえず書いてみましたー・・・orz
取り合えず第一稿ということで誤字脱字ご指摘ください。
使用の有無はお任せいたしますです、はい。

6/16
見直して1の内容がひどかったので改稿しました。
第2稿になりました、とゆうことです。


――――――ここから――――――


「今年の阪神は調子悪いなぁ」
「精一杯応援するにゃー!」
「このままで終らさへんで!」

――街頭テレビ前、人と猫士と怪獣と――

/*/

  怪獣さんと猫士さんと人間さんの日常のお話

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1:郵便屋さんと怪獣さんと猫士さんのお話

ナニワの町の一角を軽快に駆け抜ける影一つ。
騎乗怪獣スタコラターと、それに跨る郵便屋さんです。
今日も郵便を届けるべく町を往く彼らは、駆けつつも雑談に興じています。

「そういや、あの話知ってます?」
「なんや? あの話って。」
「いや、第4階層担当の奴らが最速配達選手権とか開催してたって話。」

雑談しつつも周囲への注意は怠りません。
事故を起こすなどもっての他です。

「なんや、けったいなことやっとるの。」
「聞いた話だと・・・と、そこ左。」
「うぃ、左折するでー。気い付けやー。」

声を上げて左折の意思表示、周りの通行者たちに注意を促します。
速度を落としつつ、体を傾け華麗に曲がります。

「で、どうなったん?」
「上司に怒られてノーコンテスト。」
「・・・ま、当たり前の話やな。」
「ただ、試みは面白そうだから今度全域で企画してみようかって。」
「・・・マジか。」
「うん、とココだこの区域。ストップー。」

怪獣さんはキキッとブレーキ。
配達員さんもな慣れた物、旨く慣性を逃がしてピタッと止まります。

「この辺配達多いからちょっと時間掛かるかも。」
「あいさー、気いつけていってきー」

配達員さんが降りて郵便をお届けしている間、スタコラターは休憩です。
ちょっと入り組んだ所らしく、言ってた通りに時間が掛かっているようです。
のんびり待っているうちにウトウトして来ました。
・・・・・・Zzz。

「こら、寝るな。」
「・・・はっ、いや目ぇつぶっとっただけやで。」
「で、そちらさんは?」
「は?」

配達員さんが指差した方をみると猫士が1名。
怪獣さんに寄り添うようにスヤスヤ寝ています。
とりあえず尻尾で軽くはたいて見ました。

「にゃにゃにゃ!?」

大慌てで猫士さんが飛び起きました。
何が起きたのか理解できずに、辺りをきょろきょろと見回します。
その愛らしくもコミカルな姿に、思わず吹き出してしまいました。
と、猫士さんがこちらに気付いたようです。
自分を覗き込む配達員さんと怪獣さんをみて、今の状況を理解したようです。

「にゃーん?」

とりあえず、場を取り繕ってみます。

「・・・じゃ、次いくぞー。」
「よっしゃ、はよ乗り。」
「にゃ!? 悪かったニャー! 無視はやめて欲しいのニャ!」

というわけで事情聴取です。
事情を大雑把にまとめると以下のようになります。

1、第1階層にお使いにきた。
2、お使いは終ったけど帰りの道に迷った。
3、迷ってたら気持ちよさげにウトウトしてる怪獣さんがいた。
4、お昼寝大好き、思わず一緒にウトウト

ナニワのロゴ入りイエロージャケットを羽織っていることから、パイロット猫士さんのようです。
第一階層へのお使いもお仕事なのでしょうが、ついお使い扱いしたくなるのはそのキャラのせいでしょうか。

「というわけニャ、モノレール駅か吹き抜けエレベーターはどこかニャ?」
「なるほどなー、こっからだと駅はちょお遠いな。」
「吹き抜けのエレベーターかな、うん配達途中で近く通るね。」
「おお、調度ええわ。あんたのサイズなら二人乗りでもOKやろ。」
「にゃ? 乗せてってくれるにゃ? 助かるニャー。」

というわけで配達再開です。
怪獣さんに配達員さんが跨り、その膝の間に猫士さんがチョコンと納まります。
猫士さんが一人(一匹?)増えてもその軽快な足取りは変わりません。
軽やかに町中を駆けていきます。

「風が気持ちいいニャ、I=Dじゃこの感覚は分からないニャー。」
「せやろせやろ、わしらからしたらアレはせせこましくてあかん。」
「そりゃ、お前ら身体でかいもんな。」
「I=Dのコクピットには納まらないニャ。」
「・・・I=Dのパイロットが迷子ちゅーのもどうかと思うで。」
「にょにゃ!?」

女三人寄れば姦しい、とは言いますが別に女性じゃなくても話は弾む物です。
話題も尽きぬうちに吹き抜けエレベーターの近くに着きました。

「ありがとにゃ、恩に着るニャー。」
「そこまで大げさなもんでもないで。」
「そうそう、それにもっと大きな猫士さんなら乗せられなかったしね。」
「にゃにゃ、そろそろ行くにゃ。」
「ん、またね。」
「ん、街頭テレビんとことか行きゃまたどっかで合うやろ。」
「ちがいないにゃー、じゃまたにゃー。」

さよならではなく、またなと挨拶しさっくりと分かれます。
広いようで狭い藩国、どこかでまた合うこともあるでしょう。
ともあれ、猫士と怪獣と人間のこんな一幕なのでした。


/*/


2:ナニワアームズのお話

「・・・流石に暑いニャー、やばいんじゃないかニャー?」
「・・・えーと水も積んでたし、無線機で救助頼んだし大丈夫大丈夫。」
「にゃごにゃー!!」
「トラさんがお怒りですニャ。」

真輝の頭にトラさんのハリセンがヒット!
いい音がしました。

「っつー・・・痛い、トラさんそれ結構痛い!」
「にゃー!!」

トラさんのハリセンは絶好調です。
更なる追撃が真輝を襲います。

「いたっ、いた、ごめんなさい、私が悪うございました!!」
「にゃにゃ!!」

真輝の謝罪に、ようやくトラさんも怒りを納めたようです。
さて、なぜにトラさんがお怒りかといいますと、今のロケーションが問題です。
ここは、ナニワ砂漠の真っ只中。
見渡す限りの砂と岩石の大地。
そして自分達のそばには真輝所有の兵員輸送車。
ただし、エンジンは止まっているようです。
なんとなく分かってきましたね。
それでは回想スタートです。

―――回想ここから―――

「兵員輸送車全然使ってないよなー。」
「うーむ、ドライブにでも行くか・・・大白砂丘でも見てくるか?」
「他にも誘ってみるかー。」

というわけで、時間の空いてた猫士のミケ、日和とどこからとも無く現れた王猫トラさんを乗せて出発しました。

「にゃんかエンジン音がおかしくないかニャ?」
「にゃがいこと使って無かったようですがバッテリーとか平気ですかニャ?」
「・・・・・・あ。」

―――回想ここまで―――

かくて車はエンスト、砂漠の真ん中で立ち往生とあいなった訳であります。

「まぁ、大白砂丘は観光地ですから1時間もすれば救助が来るでしょ。」
「ニャー・・・携帯型の無線機あって助かったニャ。」
「日陰に入って休むとしますかニャ。」

車に積んできたタープを使い日陰を作ってそこに避難します。
砂漠の真ん中ですが眺めはよく、見通す先に純白の砂丘が見えます。
水を分け合いつつ、静かに時間が過ぎていきます。
トラさんは飽きたのかむにゃむにゃとおねむです。
そんな時でした、ミケと日和が何か感じたようです。

「にゃ? 地面が揺れニャかったかニャ?」
「ん?何も感じないけど?」
「なにか聞こえますニャ、あっちの方ですにゃ。」

日和が示した方向に目を向けます。
少し砂埃がたっているようです、とその時でした。
砂の中から、何かが突き出てきました。
しかし、辺りの砂が巻き上げられてシルエットしか見えません。
ミケがあわててトラさんを起こし、日和と真輝は身を隠す準備を始めました。
車から少し離れた砂丘の陰に身を隠し、外したタープを被ります。
そうして物陰から顔を出し、何かが現れた方向を伺います。
砂埃も徐々に納まり、その物体が露になりました。
思わず皆が息を呑みました。

鋭い先端をした円錐形。
金属にも等しい光沢をもった表面。
先端から螺旋状に刻まれた溝。
それはまごう事なきドリルでした。

距離がありますし、周りに比較になる物が無いので詳細なサイズは分かりませんが、相当に大きいであろう事は分かります。
おそらくナニワにもあんなサイズのドリルは無いでしょう。
まさかという思いと、もしかしてという期待が頭を過ぎります。
誰も言葉を発することが出来ませんでした。
そして、とうとうドリルの下からその主が姿を現しました。

圧倒的な巨体。
鋼のような外郭。
力強さを感じる四肢。
かつての藩王がその容姿に心奪われ、国獣として国の名前を与えたとされるその威容。

「「「ナ(ニャ)ニワアームズ!!」」」

その姿を見るのは砂漠に落とした1にゃんにゃんを探すより難しい。
国獣でありながらその目撃証言の少なさゆえにそう揶揄されることもある、その姿が目の前に現れたのです。
王猫のトラさんですら始めてみるその姿に、何をすることも無くただ見入ってしまいます。

現れたナニワアームズは特に何をするでもなく砂上でじっとしています。
隠れている面々は、もはや何も出来ません。
ナニワアームズに目を奪われ、写真を撮るだとか、記録するだとか、人を呼ぶだとか、そういった事を思いつく余裕も無いのです。
それくらいこの怪獣は人々を引き付けるのです。

どれくらいの間そうしていたのでしょうか。
ナニワアームズが再び動き出しました。
四肢を踏ん張り、ドリルを砂地に突き立てて再び潜行していきます。
砂煙を上げナニワアームズは其処から去っていきました。

ナニワアームズが去っても彼らは暫く動きませんでした。
それくらい、今回の邂逅が衝撃的だったのです。
砂煙が収まり、周りの砂丘から砂が流れ落ち其処にナニワアームズがいた痕跡がなくなった頃、やっと彼らは動き出しました。

「ニャ・・・。」
「ニャ・・・。」
「にゃ・・・。」

まともな言葉も出てきません。
取り合えず、残ってた水を飲みつつ車に戻ります。
遠くから声が聞こえます。
待っていた救助がようやく来たようです。

「すごかったニャー。」
「カッコよかったですにゃ。」
「にゃにゃにゃにゃー!!」

ココにきてトラさんは大興奮、まともな言葉が出てきません。
とりあえず近くまで来ている救助を待ちつつ、あの怪獣に思いをはせます。

「あ、ニャニワアームズを見ると良い事がある、っていうけど何かあるかニャ?」
「高級猫缶とかどこかから出ないかニャ?」
「にゃんにゃんにゃー!」

取り合えず猫士達も大満足のようです。
そんな中、これで車故障の失態を忘れてくれるならそれが幸運かな、などと思ってる人間も約1名。
帰ったら摂政様辺りの大目玉が待っていそうですが。

「あ、あの辺り暫く封鎖して貰わないと・・・砂地が緩んでるかも。」

ともあれ、今回のドライブで忘れえぬ出来事に遭遇した彼らなのでした。


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