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お世話になっております。羅幻王国、蓮田屋藤乃です。産業育成イベントお疲れ様でございます。
この度はみなさまのお力添えを頂きまして、誠にありがとうございました。
先日、大規模商業施設(施設)アイドレスを提出して参りました。
みなさま方、そしてNWの産業の行く末がより良くなるよう、お祈り申し上げます。
また、配置とページ実装に関しては下記の様に致しました。
産業同士の連携や、施設における導線など勘案して配置しましたが、何卒ご査収下さいませ。
また、紹介文お任せという事でしたので、蓮田屋が作成させて頂きました。
【S334】【ナニワアームズ商藩国】Tdmを中心としたブランド衣料品の製造・販売を行う衣料品や、オーガニック素材を使った、タオルやシーツ、シャツや靴下などの製造・販売を行う日用品の展示販売を行っています。
●配置リスト
http://hasta.sakura.ne.jp/I=Dress/Kingdom/BBS/cbbs/cbbs.cgi?mode=one&namber=136&type=87&space=30&no=1
●大規模商業施設(施設)藩国産業配置:http://hasta.sakura.ne.jp/I=Dress/Kingdom/Tree/West/TC/TC07.html
●ショップ配置:http://hasta.sakura.ne.jp/I=Dress/Kingdom/Tree/West/TC/TC03.html
(フロアマップをクリックで示すと産業内容が表示され、リンククリックで移動する事が出来ます)
※後日、配置や文章の変更希望等ありましたら、
ページ実装 → アイドレス再提出 → シュミレータ実装と言う手段を行います(質疑にて許可頂きました)
疑問や相談がありましたら、こちらのレスか、蓮田屋(hastur_1☆hotmail.com(☆→@))までご連絡下さいませ。
http://hasta.sakura.ne.jp/I=Dress/Kingdom/BBS/cbbs/cbbs.cgi?mode=one&namber=90&type=87&space=15&no=1
以上となります。
時間が短い中、ご無理を言って本当にすみませんでした。
簡単ではありますが、ご報告とお礼を兼ねて、返させて頂ける様よろしくお願い申し上げます。
暗証キー:1234
#俺なりに怪獣さん周りをまとめてみました。
#
#まず結論から先に言うと設定的に見る限りでは怪獣さん達に対する扱いを行政上どうするかの問題だと思う。
#
#歴史的な流れとしては
#元々は怪獣さん達はファームで育成されていた家畜という扱い・認識だった。
#そして情勢の変化で怪獣さん達はファームを離れて、国民達と一緒に共生するようになった。
#
#現時点では怪獣さん達の様子や生活実態、個体数等は不明。
#怪獣さん達の生活実態や個体数等を政府が比較的現実的な出費で把握するには国民としてカウントする事が近道。
#但し、余りに前例が乏しく、どういう扱いになるか、また国民としてカウントする事の影響範囲が視えず(予測しきれず)プレイヤーとしては少々不安。
#
#質疑の様子では政府が怪獣さん達を国民としてカウントし始めたとしても、
#元々の設定国民と怪獣さん達の接し方に直ぐに変化が現れるわけでは無さそう。
#(国民が把握している範囲では)
#
#要は政府が怪獣さん達とどういう接し方をしていくかのお話?
#
#積極的に実態把握や調査に努めて、色々と対応や付き合いを図りたい場合は国民カウントを行う。
#逆に今まで通りに国民達や怪獣さん達がやりたいように任せるなら特に国民カウントを行う必要性は無さそう。
#(少なくとも怪獣さん達から何らかの要望が上がってこない限りは)
#
#俺自身の考えとしては
#怪獣さん達との付き合いについて、特に明確なビジョンがある訳では無いので
#これまで通りに成り行きに任せるで良い気がしています。
#(悪く言うと行き当たりばったりでGOという感じ。まあ俺としては国の様子でちょくちょく話が聞ければそれでいい気がしています)
#
#もしカウントを行う場合はゲーム上はどういう扱いになるか?や
#怪獣さん達を国民としてカウントする事によるWSへの影響がイマイチ良く分からないので
#その辺をキチンと確認してから検討するのが良いように思います。
#(後、可能なら具体的な方針を決めた後に怪獣さん達自身の気持ちも確認した方が良いのかな?どう思う?)
#
#後、制度面については詳細に決めなくても法の司が正常に機能している間は大丈夫だろうと考えています。
#(設定国民達が自分なりに考えて動くだろうと思う。それがカバーできない兆候が見えたら政府が支援すれば良いんじゃない?)
#
良く考えてみたら、ずっと草稿のままだった(汗。
特に問題が無ければ下記の設定文を決定稿でお願いします。
SSについては良いアイデアが思い付かないので、もし必要なら誰か他の人にお願いします。
#現在、ロードランナーの設定文やSSのアイデアがまとまらずに絶賛苦戦中です(笑)
/*/−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ここから以降は設定文
○そもそもの始まり
燃料は豊富な地下資源を商いに利用するナニワアームズ商藩国の民にとっては「主力商品」の意味を持つ。
石油燃料や石油そのものはもとより、石油から作られる石油製品や燃料で動く戦力そのものも商品の一つである。
そして藩国自体もその生活の場のほとんどが地下にある為、当時の産出量に比して国内消費が占める割合が多く、
新たな燃料確保は藩国をやっていくための生命線とも言えた。
シーズン1の当時、根源種族との戦いにより市場における燃料の需要増加と部隊出撃の為の燃料不足が深刻化しつつある事を背景に、
燃料の安定供給を目的として燃料生産地の生産拡大が急務として実施された。
そしてシーズン2に入ってはや数年の月日が流れ、機械式の燃料精錬所も完成して燃料の安定供給が行われていた。
しかし昨今のI=D等の高性能化に伴う燃料消費の増加によって、ここにきて再び燃料の需要は高まりを見せ、藩国の首脳陣は対応に奔走する事となった。
こうして再び(燃料精錬所も含めると3度)ナニワアームズ商藩国における燃料生産の取り組みが始まったのである。
○燃料生産地開発の変遷
このように古くからナニワの主要な産業の1つとして燃料生産は藩国と共に長い歴史を重ねる事となり、
”必要は発明の母”とも言うようにナニワの燃料産出の技術はその時代毎の要求と共に発展を続けている。
その最たるものが燃料精製の手法であり、ここではその変遷を紹介しよう。
・シーズン1
燃料生産地の開発は建国初期より最優先で行われてきた。
幸い地下資源の宝庫であった地下空洞には石炭・石油が産出されることも発見されており、
燃料生産の手法として「燃料精製怪獣」と呼ばれる地底怪獣の習性を活用したナニワ特有かつどこか牧歌的な手法が用いられていた。
その習性とは精製前の石油を食料として食べ、排泄物として重油・軽油・灯油・ジェット燃料・ガソリン・石油ガスなどを作り出して体外に排出するというものである。
この燃料精製怪獣の体内は上部が最低30度、下部に至っては350度以上の高温に保たれており、蒸留分離をする仕組みがあると考えられている。
体内で生成された各種燃料は複数の経路で体外に別々に排出され、これを回収して燃料として利用していたのである。
・シーズン2
時代は流れ、シーズン2になって暫くすると燃料精製怪獣達を活用した牧歌的な燃料精製では燃料生産が追いつかないという事態が迫りつつあった。
そこで怪獣方式に代わる新たな手法が必要とされ、ナニワの得意分野の1つである機械技術を活用する事が着目されたのである。
紆余曲折(詳しくはこちら(燃料製錬所のページのリンク)を参照)はあったものの、幾つかの困難を乗り越えて機械施設による燃料精錬技術が研究・確立され、
燃料の精錬を行う精錬設備、燃料を貯えるための貯蔵設備、工場内のみならず外部施設との輸送手段でもあるパイプラインを有する燃料精錬所が完成したのである。
こうしてナニワの燃料製錬の手法は怪獣方式から機械設備方式へとバトンが渡されたのである。
・そして今後に向けて
さらに数年の月日が流れ、今日、再び燃料の需要が高まりを見せ始めていた。
燃料の生産性の向上に向けて動き始めた政府首脳陣の間では次の2点の厳守が暗黙の了解となっていた。
1)労働力の過剰投入による生産量増加は行わない。
2)環境への負荷を増加させない為に採掘量の増加以外の手法で限りある燃料を効率良く回収する事を目指す。
これは過去に資源採掘現場で発生した劣悪な環境下での過酷な労働という悲劇を再来させない為に絶対に譲れない点であった。
そしてその為の打開策として、ナニワアームズ商藩国では燃料生産についての基礎研究や技術開発の推進に力を入れる事になった。
”必要は発明の母”、これらの研究・開発が今後のナニワアームズ商藩国の燃料生産の現場で大きな役割を果たしていく事になるはずである。
○燃料生産技術の研究開発支援政策の施行
最後に、こうした経緯により開始された燃料生産技術の研究開発支援政策の内容を記し、締めとしたい。
●概要
労働力の過剰投入や環境への負荷の増加を行う事無く、燃料の生産量を増加させる為の基礎研究や技術開発を推進する。
●支援対象となる研究の種類
・油田からの回収率を増加させる為の2次回収、3次回収の手法の研究(水やガスの圧入して油層の圧力を補う等)
・セパレーターによる分離工程(油、水、天然ガスを分離する)時のロスを減らす為の技術研究
・原油の脱湿・脱塩装置やエマルジョン分解装置のより効率の良い機械装置の開発
・油田、セパレーター、貯蔵タンク、燃料精錬所等の各種施設を結ぶパイプラインの整備及び輸送時のロスやコストの低減の為のパイプラインや貯蔵タンクの研究
・原油から各種石油製品の精錬手法のより効率の良い方法の研究
・天然ガスのエネルギー資源として活用法や精製手法の研究
・各種製造工程で発生する産業廃棄物の処理方法の研究
●主な支援内容
・資金援助
・必要な人材の調整
例:産業廃棄物の処理方法の研究なら国内にある産業廃棄物処理場からスタッフを派遣して貰うように調整する、危険物を扱う際の安全管理の為に消防署の人員を派遣して貰う等
・各種法整備
例:環境負荷対策の法案の検討等
・有効な方法は安全確認の為の検証を経て、実際に国家施設である燃料生産地に段階的に実用化していく。
承前:企画発動
「おはようございます、うさぎさん。
いまお時間よろしいですか?」
「あ、うん、おはようさん。
ちょっと待ってくれ、ここだけやっちゃうから」
今やっているのは自動防衛施設のプログラム改良だ。
こう言うのはこまめに手を入れないとあっという間に陳腐化してしまうのである。
不具合が出た時だけ対応していたのでは、ちょっとした新技術、新戦術に無力化されてしまう。
「……さて、休憩代わりに話を聞こうか」
「ありがとうございます。
実は、今度の産業育成なんですが繊維産業に手を出そうと考えていまして」
「ああ、この前の会議でやってた奴な。
ラインを作れって言うなら、必要人数動員できると思うよ。
材料の輸入ルートと出来た製品の販売ルートさえ考えてもらえば……」
「そうじゃなくってですね。繊維開発そのものをやります。
出来るだけ高品質高性能な奴を作って、その繊維素材で製品を作ってそれを産業にすることになりました。
想定購買層は主に藩国外、もっと言うと帝国とかの中、高所得層です」
なん…だと…?
「おい、うちで繊維って言ったらI=Dに使ってる馬鹿高い軍事品と、冶金工場で使ってる化学繊維の類じゃねぇか!
おっまえ、0から開発って何処まで無茶振りする気だ!」
「でも、そこがナニワっぽいでしょ?
それに砂よけコートなんかに使ってる、伝統工芸品なんかも潜在技術です。
あとは高級西国人の正装とか。ほら、結構あるじゃないですか。
大体、普通の量産品じゃ帝国に価格面で太刀打ちできないんですよ。
高級品志向で、ちょっと奮発して買うならナニワブランドみたいな」
毛長怪獣ウルールの毛織物は諸般の事情から使えなくなったが、すぐに代替品を探してくるのがナニワアームズであった。
実は羊を育てるのに標高の高い土地と言うのは必ずしも必要でない。涼しくて乾燥した気候と、十分な食料さえあれば条件を満たすのであった。
乾燥した土地に穴を掘って住んでいるナニワアームズは実は羊の育成に向いていたのである。(羊は明るいところが好きなので採光のために穴を開けたこともあってますます羊向きの環境になっている)
そう言った難しい理屈が分からなくても試しに輸入して飼い始めた家がでて来れば(そして成功すると)それをまねする家が出てくるものである。
そういった意味では、畜産技術、製糸技術がまったく無いと言う訳ではなかった。
それを機械技術を入れて拡大してやれば良いとのアイディアだったのだが、そんなものそんな簡単にいくはずも無い。
開発スタッフはいつも通りに地獄を見るのであった。
「じゃ、方法論は任せましたのでがんばって技術発掘してください」
うさぎは、いつも通りに後で〆てやると心に誓った。
1:桑の木
実は羊と言うのは草を食べて育つイメージがあるが割と雑食である。魚粉などを食べさせるところもあるようだ。
特に繊維質の多い葉を与えるところもあり、羊のご飯=草と言うのは当てはまらないのである。
それなら蚕と一緒に桑の葉を食べさせれば良いではないかと言う発想である。
実際、桑羊と言う桑を食べて育てた羊と言うものには前例がありこれに倣うこととした。
クワの木は成長が早く、大きく育つ。(植えて2・3年で収穫可能な大きさに育つ)
今から植林して桑畑を作っても何とかなりそうな種類で、適度に現実的なプランであった。
「これ全部覚えるんですか?データベースに入れて必要なときに閲覧って言う方式じゃ…」
まかされたうさぎが実働担当に雇ったバイトのえにし君(18)は、よく言うと要領のいい子でいつも楽して勝とうと言う事ばかりを考えている。
あれこれ考えるのが好きなのを見込んで雇ったのだが、すきあらば楽をする手口を考えるのが玉に瑕である。
「手間だけ考えれば実例の集約と閲覧をシステム化してもいいんだけどな。
例えば土のphを酸性にするって言う対策を持った病気の症状が出たとしようか。
これを見たときに誰かがデータベースに侵入してphをアルカリ性にしろって書き換えられてたらどうするんだ。
そう言うサイバーテロの危険性をわざわざ抱え込む必要も無いだろう」
「そりゃぁ……そうですけど……」
「そもそもうち林業とかやったこと無いのにうまくいかねぇよ。
毎年幹や枝を切って株面をつくって、仕立てをやるとか初めて知ったぞ。」
空に向かってぼやいてみるうさぎ。
難しい事は分からないバイト君。
「えーっと、なんで仕立てなんかやらないと駄目なんですか?」
「蚕って言うのは農薬の類が全部駄目なんだよ。病害虫の防除をやるには背が低いほうが良いらしい」
「うちって地下農場のノウハウがありますよね? 密室で育てればそう言うのは気にしなくって良いんじゃないですか?」
「あ」
(http://dorill.at.webry.info/200612/article_5.html)
まさかの地下王国の勝利だった。
さらに外界からシャットアウトされた施設なら極端な話砂漠のど真ん中でも第4層の隅っこにも設置可能である。
とりあえず調べて真似する所からはじめようとするうさぎと、何とか楽できないか考えるえにし君。
実はいいコンビなのかもしれない。
1頭の蚕は、幼虫の間に桑の葉換算で約20枚を食べる。
通常の桑園からは、10a(100m^2)で年間約2tの桑の葉が取れ、6万頭の蚕を養い、100kgの繭ができる計算だ。
ナニワ式では高刈仕立式(1mくらい)よりもさらに背を高く出来るため初期投資と設備費用をかんがみて差し引きプラスマイナス0程度だと見込まれている。
ちなみに桑の木は木苺のような甘い実をつけるうえに葉をてんぷらにして食べるところもあるそうだ。
有事の際には食料として使う事も出来るのではと期待される。
#ごめんなさい製糸部分は作業中です
草稿はどうも締めが弱かったので、ちょっと追加。
特に問題が無ければ、これを決定稿でお願いしまーす。
タイトル:ルーキー君の奮闘記
/*/
思い出
それは私がまだ幼い頃の思い出。
母方のひいばあちゃんの嫁入り道具であったそれは、灯火の淡い光に照らされて滑らかな光沢を帯びて波打ちながらどこまでも広がっていた。
その目の冴えるような色鮮やかな色彩を持つ布地はまるで極彩色の海原のように私の視界一杯に広がり、手に取るとサラリとした手触りを残して流れた。
当時の私にとっては、その布地は光輝く宝石にも決して負けない素晴らしい宝物に見えた。
そして心に灯った布地への憧憬の灯火は月日が流れ、年を重ねながら工業を学び、成人した後も消える事は無かった…。
/*/
辞令
今日も敷地内の紡績工場は元気に稼働しており、どんどん搬入される原材料を糸や生地に作り替えて続々と出荷している。
その様を幸せそうに窓から眺めていたルッツの耳に飛び込んで来たのは上司のどなり声だった。
「笹原君、笹原ルッツくん、おーい、ル〜ッツ!こら!聞いているのか、ルッツ!!」
最後の怒声に驚いて我に返ったルッツは目を白黒させながらも反射的に返事をした。
「は、はい。すみません!何かご用でしょうか?」
眉間を揉み解しながらもルッツの上司は彼にこう告げた。
「全く仕方が無い奴だな…。まあそれは兎も角、君には本日付でクリス嬢と一緒に新しい企画に参加してもらう」
「わっかりました!…えーっとそれでその企画って言うのは?」
「うん。ある意味、繊維に夢中な君にまさにぴったりな企画でな。我が社の新しい主力商品となり得る高級素材を作る為のプロジェクトだ」
「な、何と!?わっかりました!その仕事、粉骨砕身の決意で挑ませて貰います」
目に真っ赤に燃える炎が見えるような気勢でルッツは息を巻きながらそう宣言した。
「まあ君なら迷う事無くそう言うとは思ったけどね。うん。クリス嬢は経験豊富なベテラン社員だから、キチンと話を良く聞いて仕事に励んでくれ」
そう言いながら心の中でちょっぴりクリスに同情する上司であった。
彼女にも良く効く胃薬を教えておこうかな…。
/*/
ルーキーと先輩
タタタッ、タタッ、タタタッ
軽快なタイピング音が響き、ピシッとスーツを着込んだ女性が滑らかな所作でキーボードに次々と文章を打ち込んでいく。
そこにドアをノックする音がしたかと思うと勢い良くドアが開かれた。
「失礼します。本日付で本部署に配属となった笹原ルッツです。よろしくお願いします!!」
スーツの女性こと藤宮クリスは手を止めると席を立ってルッツを出迎えた。
「ああ、話は聞いているわ。君が笹原君ね。こちらこそよろしく。さ、こっちの席に座って」
勧められるままに席に付いたルッツは早速勢い込んで口を開いた。
「それで何をしましょうか。まずは企画書でしょうか。それとも会議とか、人員集めとかですか。」
「ちょ、ちょっとストープ!一度にそんなに答えられないわよ。落ちつきなさい」
「は、はい。すみません」
怒涛の勢いで放たれる質問の数々を片手を挙げてストップさせるクリス嬢。
「しかしえらく張り切ってるわねえ。」
「それは勿論。何と言っても入社してから早2年、ようやく任された大仕事ですからね!」
なるほど、熱意は合格ねとクリス嬢。
「じゃあまず君に直ぐに仕事を任せられるかどうか、軽くテストしましょうか。そうね、今回の目標である高級素材とは何かを簡潔に説明してみて」
「うぐっ!?えっと、た、高くて綺麗でそれから…(もごもご)」
「はい、不合格!駄目ねえ、これから自分がやる事なんだからそこは直ぐに答えないと勉強不足よ」
想定外の質問に目を白黒させて口ごもるルッツとその様子を見てバッサリとNGを出すクリス。
「では笹原君は本企画に取り掛かる前にまずはこれを読んでしっかりと基礎を身に付ける事」
とクリスが示した先にはどっさりと積まれた関連書籍の山が鎮座していた。
「うう…、わっかりました〜」
とほほと眉を八の字に下げて答えるルッツであった。
そして二日後
ダッダッダッ。バー―ン
「クリス先輩、言われた通り資料を読破しました!」
勢い良く部屋に駆け込んで開口一番にルッツは自信満々でそう宣言した。
えっ、もう?と少し意外そうに目を丸くするクリス。
「はい!まっかせて下さい。バッチリです」
うーんと軽く考える素振りの後、クリスは再び問題を告げた。
「では再テスト。高級素材とは?」
「はい。細く長い高品質の繊維原料を用いてより細く、均一な太さになるように作られた糸や布地等のアパレル素材の事です」
「天然繊維はその数の希少さから、化学繊維の場合は生成や取扱に高度な技術を要求される事から繊維の太さが細いものほどその価値は高く評価されています」
「またそうした細い糸で作られた素材から出来た衣服は風合いが良く、これらの事から細い繊維からなるアパレル素材は高級素材として重宝されています」
「うーん。本当はもう少し簡潔にまとめれると良いんだけど、まあ及第点かな」
クリスの評価を聞いて、ルッツが小さくガッツポーズと取っていると
コンコンと軽いノック音と共に
「毎度ー、クリス居る〜?この間頼まれてた見積もりできたでー」
右手にソロバンと茶封筒を持って、大きなまん丸眼鏡とくりっとした大きな目が印象的な小柄な女性が入ってきた。
そして、はいこれとクリスに茶封筒を手渡す。
「流石はマリカ、仕事が早いわね。あ、笹原君、彼女は鈴音マリカ。うちの会計担当のスペシャリストよ」
とザッと封筒の中身を確認しながら満足げに頷きつつ、マリカを紹介するクリス。
「おー、君が先日配属されてきたルーキー君やね。あ、うちの事はマリカでええよ。どう、頑張ってる?」
「バッチリですよ、マリカ先輩。さっきもクリス先輩から及第点を貰った所です」
「ほほう。クリスから及第点を取ったんなら大したもんや、感心感心」
そんなやりとりをしていたマリカに書類を読み終わったクリスが声をかける。
「前回よりも見積金額が上がってるみたいね、経過は順調ってところかしら?」
「そうなんよ。品質は全体的に前回よりも上やね」
とマリカ。
そのやりとりに小首を傾げているルッツに気が付いたクリスが概要を説明し始める。
「我が社では今、高級素材の第一弾として幾つかの契約農家に声をかけてリンネの原材料となる亜麻の栽培を促進しているのよ」
「品質に関わらずに必ず亜麻を買い取るという最低限の保証と共にさらに品質に応じた値段でより高額で買い取るとしているわけやねん」
「亜麻の栽培技術を底上げする為の支援施策的な意味合いが強いけど、品質が悪い亜麻でもリンネの製造研究に使えるから積極的に推奨しているのよ」
「うちの会社も今まではコットンとかが主力商品やったからねえ。亜麻を用いた紡績や織物の技術研究も必要と言う訳や」
とクリスとマリカの説明を聞き、やっと得心が言ったルッツは
「なるほど、それで見積金額の向上=亜麻の品質向上に繋がる訳ですね」
と相槌を打つ。
「そういうこと。あ、そうだ」
何かを思い付いたらしいクリスは早速、携帯電話で何処かへと連絡を取り、約束を取り付けると携帯を閉じた。
「これで良し。さて笹原君、早速出かけるから準備してね」
「は、はい〜」
と慌ただしく準備を済ませて出掛ける2人と行ってらっしゃーいとそれを見送るマリカ。
/*/
決意よ響け
クリスに連れられてルッツが辿り着いた所は地下階層の吹き抜け直下の亜麻畑。
腰の高さの一年草が視界一面に緑の絨毯となって広がる見晴らしの良い風景に、
ポツンと所在無げに幅広なトラクターが佇んでいた。
その側では素朴な雰囲気の農家のおじさんが思案顔でトラクターとにらめっこしていた。
「お久しぶりです、田中さん。どうしました?」
クリスが農家のおじさんに尋ねると
「おお、こんにちは、クリスさん。いやーそれが作業途中でトラクターが動かなくなってしまってね」
いやはや参ったよと田中さん。
「すいません、ちょっと見せて貰って良いですか?」
何処からともなくマイスパナを取り出して腕捲りをはじめるルッツ
「君は?」
「あ、彼は弊社の新人の笹原です」とクリスが軽く紹介
「ああ、今朝言っていた新人の。見るのは別に構わんが…」
「大丈夫なの?」
「ええ、まっかせて下さい。こう見えても整備士免許持ってるんですから」
そう言うとルッツはいそいそとトラクターに向き合い、早速作業に取り掛かった。
30分後
「これで良し」とトラクターのカバーを閉めると額ににじんだ汗を軽く拭ってルッツは顔を上げた。
「さ、これでいける筈です。田中さん、ちょっと動かしてみて下さい」
ルッツに促されてトラクターを動かすと軽快な動作音と共に前進を再開し、順調に亜麻を刈り入れ始める。
「おお、動いた動いた。いやー大したもんだ」
「本当ね、人間誰しも1つは得意な事があるものねえ」
心底意外そうに感心するクリス。
「心外だなあ。工業学校を出てるんだから、このくらいなら朝飯前ですって」
「でも本当に助かったよ。ありがとうねえ、さあさあじゃがバターでもお食べ」
口を尖らせながらぼやくルッツに田中さんの奥さんが差し入れを持ってきたじゃがバターを渡す。
ほのかに甘みを帯びたバターの香りがルッツの鼻孔をくすぐり、早速パクリと一口食べる。
程良く馴染んだバターの塩味とほこほこのじゃがいもが絶妙のハーモニーを奏でる。
ハフハフと美味しそうに頬張っているとルッツの機嫌は立ち所にコロッと良くなり、ニッコリと満面の笑みを浮かべる。
「しかし頼もしい助っ人が来てくれて良かったわね、あんた」
「全くだな、これで今季の収穫の人手不足も解消だ」
と田中夫妻。
ハヒ?とじゃがバターを頬張りながら、やっぱり話が見えないルッツは頭上にクエスチョンマークを浮かべて小首を傾げる。
「ああ、突発だけど笹原君には今日から約1ヶ月間、こちらの田中さんの所で収穫のお手伝いをして貰うから」
ニッコリと良い笑顔のクリス。
「ええ!?本当に唐突なんですが、クリス先輩(汗」
「まあまあ思い立ったが吉日と言うでしょ。丁度、収穫シーズンだったし。但し、これはうちで行うプロジェクトとしても重要な事よ?」
「重要…ですか?」
「ええ。今はまだ試験的な段階だけど、今後本格的に亜麻の栽培が始まれば収穫量が跳ね上がって恐らく古くからの手作業ではとても追いつかないのよ」
「実際、それで笹原君に手伝って貰うわけだけど」
「は、はあ」微妙な表情で相槌を打つルッツ。
「うーん。ピンとこないかな?つまり何時かは収穫した亜麻を出荷できる状態まで持って行く為のシステム化が必要になってくるって事」
「そしてそのときには現場での経験が必ず役立つはずよ」
「え、それってひょっとして?」
眼で問いかけるルッツにクリスが頷きを返す。
「その通り!システム化の際には笹原君に主力メンバーとして頑張って貰う事になるわ」
「おお!なるほど、そういう事なら万事了解です」
見る見る元気になったルッツは全身の元気を声に込めて決意表明
「不肖、このルッツに万事、まっっっっかせて下さい!!」
辺りに響けとばかりに地下に元気に響くルーキーの声
天井の吹き抜けを通り抜けてきた一陣の涼風がその声を拾い上げ
視界の果てまで続く亜麻の緑の海原を撫でながら何処までも吹き抜けて行った。
/*/
始めの一歩
それから数週間が経過した。
亜麻の収穫
水に漬け込む事で亜麻の繊維部分以外を腐らせて取り除く為のレッティング
レッティング後の亜麻を乾燥させる為に円錐形に集めたチャペルを野外に作って干す
という作業をルッツは田中さんを手伝いながら延々と繰り返し行った。
始めの1週間は慣れない肉体労働による筋肉痛に苦しめられたが、やがては筋肉痛も収まり
レッティング時の悪臭にもどうにか慣れ、繊維を痛めないようにチャペルを作るコツも掴んだ。
しかしその頃にはルッツは疲労困憊していた。
始めて食べた時にはあれ程おいしかった田中夫人のジャガイモ料理も流石に毎日3食とも食べる事になってはすっかり飽きてしまった。
(何でも亜麻の連作障害を予防する為に一定サイクルでジャガイモを栽培するんだそうで、タンマリとストックがあった。)
じゃがバターをもそもそと食べながら、今日も変わり映えのしない作業を思うと思わずそっと溜息がもれた。
そんなある日の昼下がりに久し振りにクリスとマリカが様子を見に訪れた。
差し入れの昼食を持参してくれた先輩達に誘われてルッツは畑が見下ろせる見晴らしの良い小高い丘の上でお昼を食べる事となった。
「調子はどんな感じ?作業には慣れたかしら?」
「ええ、始めは苦戦しましたが、今ではコツも掴んで割と順調に進められています。ただ…」
「その割にはルーキーくん、冴えない顔色やね」
浮かない顔のルッツにマリカが尋ねた。
「流石に毎日ジャガイモばかりは飽きてしまいました。変わり映えしない日常がこんなに大変だとは思いませんでしたよ」
「なるほどねえ」
「それでクリス先輩達は今日はまたどうして?」
「まあ丁度そろそろへこたれてる頃だろうから、発破をかけにね。はい、差し入れのハンバーガー」
そう言ってバスケットに被せていた布巾を退けるとそこにはボリューム満点のハンバーガーがずらりと収まっていた。
「おお!お肉ですか。良いですねえ」
思わずジュルリと舌なめずりをするルッツ
「頂きまーす」
ガブリとハンバーガーに食らいつくとジューシーな肉汁がじんわりと口の中に広がる。
ルッツは噛みしめる様に味わいながら黙々と食べ始めた。
クリスとマリカはルッツが落ち着くまで暫くその健啖ぶりを眺めていた。
「良い食べっぷりだねえ。そんなルーキー君にはもう1つ差し入れや」
そう言ってマリカが取り出したのはケチャップだった。
「何でまたケチャップ?」
「これはただのケチャップやあらへんでー。1ランク上のうちお勧めの一品や」
「フライドポテトは塩で食べるのも美味しいけど、ケチャップ付けて食べるとまた一味違って美味しいんよ」
そしてほい、とルッツにケチャップを渡す。
「確かに大変だとは思うけど、もう一頑張りよ、笹原君」
と言うとクリスは畑の方を指差した。
釣られるように視線を移した先にあった畑は何時の間にか、その面積の大半が刈り入れられており、残りの方が少なくなっていた。
「ま、そんな訳だからファイトだよ、ルーキー君?」
「は、はい。わっかりましたー」
それから残りの刈り入れが終わるまでの数週間の間、
再びやる気を取り戻したルッツはおやつ代わりのフライドポテトにケチャップを付けて食べながら奮起したのであった。
そしてレッティングとその後の乾燥が終わった亜麻の束のストックが溜まってきたある日。
遂に次のステップに進む事になったのである。
スカッチングと呼ばれる工程で乾燥後の亜麻の束から茎の繊維以外の部位をドンドンと叩き落とし、
ハックリングで大きな剣山のようなブラシで束からさらに不要物をこすり落とし、柔らかい繊維だけにする。
そうして茎から取り出した繊維を昔ながらの道具を用いて水でぬらした指でねじりながら糸を紡ぐ。
ルッツが自力で何とか紡いだ糸をそれらの作業の合間に時折、感慨深げに眺めていたりしつつ、全力で作業に従事したのであった。
こうして順調に作業と時間は進み、手伝いの最終日の夕暮れ時。
自分の家への帰り道にルッツは田中夫人からのプレゼントのリンネのハンカチを広げて嬉しそうに眺めていた。
それはルッツが紡いだ糸を田中夫人が織ってハンカチとしてプレゼントしてくれたものだった。
天井の吹き抜けから差し込む斜光を浴びてオレンジ色の光沢に輝くリンネのハンカチは幼い頃に見たあの布地には劣るものの、
ルッツにとってはその夢への紛れも無い第一歩を歩んだ証であった。
お疲れ様お疲れ様!!
あとで見させてもらうねぇ〜〜〜(←己がイラストで一杯一杯)
> 当初考えていたお話から大分ズレてしまった気もするけど、取り敢えずはこれで一旦草稿は完成です。
> 後は暫く時間をおいてから見直して、修正したものが決定稿になる予定です。
>
> /*/
>
> 思い出
>
> それは私がまだ幼い頃の思い出。
> 母方のひいばあちゃんの嫁入り道具であったそれは、灯火の淡い光に照らされて滑らかな光沢を帯びて波打ちながらどこまでも広がっていた。
> その目の冴えるような色鮮やかな色彩を持つ布地はまるで極彩色の海原のように私の視界一杯に広がり、手に取るとサラリとした手触りを残して流れた。
> 当時の私にとっては、その布地は光輝く宝石にも決して負けない素晴らしい宝物に見えた。
> そして心に灯った布地への憧憬の灯火は月日が流れ、年を重ねながら工業を学び、成人した後も消える事は無かった…。
>
> /*/
>
> 辞令
>
> 今日も敷地内の紡績工場は元気に稼働してどんどん搬入される原材料を糸や生地に作り替えて続々と出荷している。
>
> その様を幸せそうに窓から眺めていたルッツの耳に飛び込んで来たのは上司のどなり声だった。
>
> 「笹原君、笹原ルッツくん、おーい、ル〜ッツ!こら!聞いているのか、ルッツ!!」
>
> 最後の怒声に驚いて我に返ったルッツは目を白黒させながらも
>
> 「は、はい。すみません!何かご用でしょうか?」
>
> 眉間を揉み解しながらもルッツの上司は彼にこう告げた。
> 「全く仕方が無い奴だな…。まあそれは兎も角、君には本日付でクリス嬢と一緒に新しい企画に参加してもらう」
>
> 「わっかりました!…えーっとそれでその企画って言うのは?」
>
> 「うん。ある意味、繊維にお熱な君にまさにぴったりな企画でな。我が社の新しい主力商品となり得る高級素材を作る為のプロジェクトだ」
>
> 「な、何と!?わっかりました!その仕事、粉骨砕身の決意で挑ませて貰います」
> 目に真っ赤に燃える炎が見えるような気勢でルッツは息を巻きながらそう宣言した。
>
> 「まあ君なら迷う事無くそう言うとは思ったけどね。うん。クリス嬢は経験豊富なベテラン社員だから、キチンと話を良く聞いて仕事に励んでくれ」
> そう言いながら心の中でちょっぴりクリスに同情する上司であった。
>
> 彼女にも良く効く胃薬を教えておこうかな…。
>
>
> /*/
>
> ルーキーと先輩
>
> タタタッ、タタッ、タタタッ
> 軽快なタイピング音が響き、ピシッとスーツを着込んだ女性が滑らかな所作でキーボードに次々と文章を打ち込んでいく。
>
> そこにドアをノックする音がしたかと思うと勢い良くドアが開かれた。
> 「失礼します。本日付で本部署に配属となった笹原ルッツです。よろしくお願いします!!」
>
> スーツの女性こと藤宮クリスは手を止めると席を立ってルッツを出迎えた。
> 「ああ、話は聞いているわ。君が笹原君ね。こちらこそよろしく。さ、こっちの席に座って」
>
> 勧められるままに席に付いたルッツは早速勢い込んで口を開いた。
> 「それで何をしましょうか。まずは企画書でしょうか。それとも会議とか」
> 「ちょ、ちょっとストープ!一度にそんなに答えられないわよ。落ちつきなさい」
> 「は、はい。すみません」
> 怒涛の勢いで放たれる質問の数々を片手を挙げてストップさせるクリス嬢。
> 「しかしえらく張り切ってるわねえ。」
> 「それは勿論。何と言っても入社してから早2年、ようやく任された大仕事ですからね!」
> なるほど、熱意は合格ねとクリス嬢。
> 「じゃあまず君に直ぐに仕事を任せられるかどうか、軽くテストしましょうか。そうね、今回の目標である高級素材とは何かを簡潔に説明してみて」
> 「うぐっ!?えっと、高くて綺麗で(もごもご)」
> 「はい、不合格!駄目ねえ、これから自分がやる事なんだからそこは直ぐに答えないと勉強不足よ」
> 想定外の質問に目を白黒させて口ごもるルッツとその様子を見てスッパリとNGを出すクリス。
> 「では笹原君は仕事の前にまずはこれを読んでしっかりと基礎を身に付ける事」
> とクリスが示した先にはどっさりと積まれた関連書籍の山が鎮座していた。
> 「うう…、わっかりました〜」
> とほほと眉を八の字にして答えるルッツであった。
>
> そして二日後
>
> 「クリス先輩、言われた通り資料を読破しました!」
> 開口一番に自信満々でルッツはそう宣言した。
> えっ、もう?と少し意外そうに目を丸くするクリス。
> 「はい!まっかせて下さい。バッチリです」
> 「では再テスト。高級素材とは?」
>
> 「はい。細く長い高品質の繊維原料を用いてより細く、均一な太さになるように作られた糸や布地等のアパレル素材の事です」
> 「そして天然繊維はその数の希少さから、化学繊維の場合は生成や取扱に高度な技術が要求される事から細い繊維は高価なものになってます」
> 「またそうした細い糸で作られた素材から出来た衣服は風合いが良く、重宝されています」
>
> 「うーん。本当はもう少し簡潔にまとめれると良いんだけど、まあ及第点かな」
> との評価を聞いて、ルッツが小さくガッツポーズと取っていると
>
> コンコンと軽いノック音と共に
> 「毎度ー、クリス居る〜?この間頼まれてた見積もりできたでー」
> 右手にソロバンと茶封筒を持って、大きなまん丸眼鏡とくりっとした大きな目が印象的な小柄な女性が入ってきた。
> そして、はいこれとクリスに茶封筒を手渡す。
>
> 「流石はマリカ、仕事が早いわね。あ、笹原君、彼女は鈴音マリカ。うちの会計担当のスペシャリストよ」
> とザッと封筒の中身を確認しながら満足げに頷きつつ、マリカを紹介するクリス。
>
> 「おー、君が先日配属されてきたルーキー君やね。あ、うちの事はマリカでええよ。どう、頑張ってる?」
> 「バッチリですよ、マリカ先輩。さっきもクリス先輩から及第点を貰った所です」
> 「ほほう。クリスから及第点を取ったんなら大したもんや、感心感心」
>
> そんなやりとりをしていたマリカに書類を読み終わったクリスが声をかける。
> 「前回よりも見積金額が上がってるみたいね、経過は順調ってところかしら?」
> 「そうなんよ。品質は全体的に前回よりも上やね」
> とマリカ。
> そのやりとりに小首を傾げているルッツに気が付いたクリスが概要を説明し始める。
> 「我が社では今、高級素材の第一弾として幾つかの契約農家に声をかけてリンネの原材料となる亜麻の栽培を促進しているのよ」
> 「品質に関わらずに必ず亜麻を買い取るという最低限の保証と共にさらに品質に応じた値段でより高額で買い取るとしているわけやねん」
> 「亜麻の栽培技術を底上げする為の支援施策的な意味合いが強いけど、品質が悪い亜麻でもリンネの製造研究に使えるから無駄にはならないけどね」
> 「うちの会社も今まではコットンとかが主力商品やったからねえ。亜麻を用いた紡績や織物の技術研究も必要と言う訳や」
> とクリスとマリカの説明を聞き、やっと得心が言ったルッツは
> 「なるほど、それで見積金額の向上=亜麻の品質向上に繋がる訳ですね」
> と相槌を打つ。
>
> 「そういうこと。あ、そうだ」
> 何かを思い付いたらしいクリスは早速、携帯電話で何処かへと連絡を取り、約束を取り付けると携帯を閉じた。
>
> 「これで良し。さて笹原君、早速出かけるから準備してね」
> 「は、はい〜」
>
> と慌ただしく出掛ける2人と行ってらっしゃーいとそれを見送るマリカ。
>
> /*/
>
> 決意よ響け〜始めの一歩〜
>
> クリスに連れられてルッツが辿り着いた所は地下階層の吹き抜け直下の亜麻畑。
> 腰の高さの一年草が視界一面に緑の絨毯となって広がる見晴らしの良い風景に、
> ポツンと所在無げに幅広なトラクターが佇んでいた。
> その側では素朴な雰囲気の農家のおじさんが思案顔でトラクターとにらめっこしていた。
>
> 「お久しぶりです、田中さん。どうしました?」
> クリスが農家のおじさんに尋ねると
> 「おお、こんにちは、クリスさん。いやーそれが作業途中でトラクターが動かなくなってしまってね」
> いやはや参ったよと田中さん。
> 「すいません、ちょっと見せて貰って良いですか?」
> 何処からともなくマイスパナを取り出して腕捲りをはじめるルッツ
> 「君は?」
> 「あ、彼は弊社の新人の笹原です」とクリスが軽く紹介
> 「ああ、今朝言っていた新人の。見るのは別に構わんが…」
> 「大丈夫なの?」
> 「ええ、まっかせて下さい。こう見えても整備士免許持ってるんですから」
> そう言うとルッツはいそいそとトラクターに向き合い、早速作業に取り掛かった。
>
> 30分後
> 「これで良し」とトラクターのカバーを閉めると額ににじんだ汗を軽く拭ってルッツは顔を上げた。
> 「さ、これでいける筈です。田中さん、ちょっと動かしてみて下さい」
> ルッツに促されてトラクターを動かすと軽快な動作音と共に前進を再開し、順調に亜麻を刈り入れ始める。
> 「おお、動いた動いた。いやー大したもんだ」
> 「本当ね、人間誰しも1つは得意な事があるものねえ」
> 心底意外そうに感心するクリス。
> 「心外だなあ。工業学校を出てるんだから、このくらいなら朝飯前ですって」
> 「でも本当に助かったよ。ありがとうねえ、さあさあじゃがバターでもお食べ」
> 口を尖らせながらぼやくルッツに田中さんの奥さんが差し入れを持ってきていたじゃがバターを渡す。
> ほのかに甘みを帯びたバターの香りがルッツの鼻孔をくすぐり、パクリと一口食べると
> 程良く馴染んだバターの塩味とほこほこのじゃがいもが絶妙のハーモニーを奏でる。
> ハフハフと美味しそうに頬張っているとルッツの機嫌は立ち所にコロッと良くなり、ニッコリと満面の笑みを浮かべる。
>
> 「しかし頼もしい助っ人が来てくれて良かったわね、あんた」
> 「全くだな、これで今季の収穫の人手不足も解消だ」
> と田中夫妻。
> ハヒ?とじゃがバターを頬張りながら、話が見えないルッツは頭上にクエスチョンマークを浮かべて小首を傾げる。
> 「ああ、突発だけど笹原君には今日から約1ヶ月間、こちらの田中さんの所で収穫のお手伝いをして貰うから」
> ニッコリと良い笑顔のクリス。
> 「ええ!?本当に唐突なんですが、クリス先輩(汗」
> 「まあまあ思い立ったが吉日と言うでしょ。丁度、収穫シーズンだったし。但し、これはうちで行うプロジェクトとしても重要な事よ?」
> 「重要…ですか?」
> 「ええ。今はまだ試験的な段階だけど、今後本格的に亜麻の栽培が始まれば収穫量が跳ね上がって恐らく古くからの手作業ではとても追いつかないのよ」
> 「実際、それで笹原君に手伝って貰うわけだけど」
> 「は、はあ」微妙な表情で相槌を打つルッツ。
> 「うーん。ピンとこないかな?つまり何時かは収穫した亜麻を出荷できる状態まで持って行く為のシステム化が必要になってくるって事」
> 「そしてそのときには現場での経験が必ず役立つはずよ」
> 「え、それってひょっとして?」
> 「その通り!システム化の際には笹原君に主力メンバーとして頑張って貰う事になるわ」
> 「おお!なるほど、そういう事なら万事了解です」
> 見る見る元気になったルッツは全身の元気を声に込めて決意表明
> 「不肖、このルッツに万事、まっっっっかせて下さい!!」
>
> 辺りに響けとばかりに地下に元気に響くルーキーの声
> 天井の吹き抜けを通り抜けてきた一陣の涼風がその声を拾い上げ
> 視界の果てまで続く亜麻の緑の海原を撫でながら何処までも吹き抜けて行った。
当初考えていたお話から大分ズレてしまった気もするけど、取り敢えずはこれで一旦草稿は完成です。
後は暫く時間をおいてから見直して、修正したものが決定稿になる予定です。
/*/
思い出
それは私がまだ幼い頃の思い出。
母方のひいばあちゃんの嫁入り道具であったそれは、灯火の淡い光に照らされて滑らかな光沢を帯びて波打ちながらどこまでも広がっていた。
その目の冴えるような色鮮やかな色彩を持つ布地はまるで極彩色の海原のように私の視界一杯に広がり、手に取るとサラリとした手触りを残して流れた。
当時の私にとっては、その布地は光輝く宝石にも決して負けない素晴らしい宝物に見えた。
そして心に灯った布地への憧憬の灯火は月日が流れ、年を重ねながら工業を学び、成人した後も消える事は無かった…。
/*/
辞令
今日も敷地内の紡績工場は元気に稼働しており、どんどん搬入される原材料を糸や生地に作り替えて続々と出荷している。
その様を幸せそうに窓から眺めていたルッツの耳に飛び込んで来たのは上司のどなり声だった。
「笹原君、笹原ルッツくん、おーい、ル〜ッツ!こら!聞いているのか、ルッツ!!」
最後の怒声に驚いて我に返ったルッツは目を白黒させながらも反射的に返事をした。
「は、はい。すみません!何かご用でしょうか?」
眉間を揉み解しながらもルッツの上司は彼にこう告げた。
「全く仕方が無い奴だな…。まあそれは兎も角、君には本日付でクリス嬢と一緒に新しい企画に参加してもらう」
「わっかりました!…えーっとそれでその企画って言うのは?」
「うん。ある意味、繊維に夢中な君にまさにぴったりな企画でな。我が社の新しい主力商品となり得る高級素材を作る為のプロジェクトだ」
「な、何と!?わっかりました!その仕事、粉骨砕身の決意で挑ませて貰います」
目に真っ赤に燃える炎が見えるような気勢でルッツは息を巻きながらそう宣言した。
「まあ君なら迷う事無くそう言うとは思ったけどね。うん。クリス嬢は経験豊富なベテラン社員だから、キチンと話を良く聞いて仕事に励んでくれ」
そう言いながら心の中でちょっぴりクリスに同情する上司であった。
彼女にも良く効く胃薬を教えておこうかな…。
/*/
ルーキーと先輩
タタタッ、タタッ、タタタッ
軽快なタイピング音が響き、ピシッとスーツを着込んだ女性が滑らかな所作でキーボードに次々と文章を打ち込んでいく。
そこにドアをノックする音がしたかと思うと勢い良くドアが開かれた。
「失礼します。本日付で本部署に配属となった笹原ルッツです。よろしくお願いします!!」
スーツの女性こと藤宮クリスは手を止めると席を立ってルッツを出迎えた。
「ああ、話は聞いているわ。君が笹原君ね。こちらこそよろしく。さ、こっちの席に座って」
勧められるままに席に付いたルッツは早速勢い込んで口を開いた。
「それで何をしましょうか。まずは企画書でしょうか。それとも会議とか、人員集めとかですか。」
「ちょ、ちょっとストープ!一度にそんなに答えられないわよ。落ちつきなさい」
「は、はい。すみません」
怒涛の勢いで放たれる質問の数々を片手を挙げてストップさせるクリス嬢。
「しかしえらく張り切ってるわねえ。」
「それは勿論。何と言っても入社してから早2年、ようやく任された大仕事ですからね!」
なるほど、熱意は合格ねとクリス嬢。
「じゃあまず君に直ぐに仕事を任せられるかどうか、軽くテストしましょうか。そうね、今回の目標である高級素材とは何かを簡潔に説明してみて」
「うぐっ!?えっと、た、高くて綺麗でそれから…(もごもご)」
「はい、不合格!駄目ねえ、これから自分がやる事なんだからそこは直ぐに答えないと勉強不足よ」
想定外の質問に目を白黒させて口ごもるルッツとその様子を見てバッサリとNGを出すクリス。
「では笹原君は本企画に取り掛かる前にまずはこれを読んでしっかりと基礎を身に付ける事」
とクリスが示した先にはどっさりと積まれた関連書籍の山が鎮座していた。
「うう…、わっかりました〜」
とほほと眉を八の字に下げて答えるルッツであった。
そして二日後
ダッダッダッ。バー―ン
「クリス先輩、言われた通り資料を読破しました!」
勢い良く部屋に駆け込んで開口一番にルッツは自信満々でそう宣言した。
えっ、もう?と少し意外そうに目を丸くするクリス。
「はい!まっかせて下さい。バッチリです」
うーんと軽く考える素振りの後、クリスは再び問題を告げた。
「では再テスト。高級素材とは?」
「はい。細く長い高品質の繊維原料を用いてより細く、均一な太さになるように作られた糸や布地等のアパレル素材の事です」
「天然繊維はその数の希少さから、化学繊維の場合は生成や取扱に高度な技術を要求される事から繊維の太さが細いものほどその価値は高く評価されています」
「またそうした細い糸で作られた素材から出来た衣服は風合いが良く、これらの事から細い繊維からなるアパレル素材は高級素材として重宝されています」
「うーん。本当はもう少し簡潔にまとめれると良いんだけど、まあ及第点かな」
クリスの評価を聞いて、ルッツが小さくガッツポーズと取っていると
コンコンと軽いノック音と共に
「毎度ー、クリス居る〜?この間頼まれてた見積もりできたでー」
右手にソロバンと茶封筒を持って、大きなまん丸眼鏡とくりっとした大きな目が印象的な小柄な女性が入ってきた。
そして、はいこれとクリスに茶封筒を手渡す。
「流石はマリカ、仕事が早いわね。あ、笹原君、彼女は鈴音マリカ。うちの会計担当のスペシャリストよ」
とザッと封筒の中身を確認しながら満足げに頷きつつ、マリカを紹介するクリス。
「おー、君が先日配属されてきたルーキー君やね。あ、うちの事はマリカでええよ。どう、頑張ってる?」
「バッチリですよ、マリカ先輩。さっきもクリス先輩から及第点を貰った所です」
「ほほう。クリスから及第点を取ったんなら大したもんや、感心感心」
そんなやりとりをしていたマリカに書類を読み終わったクリスが声をかける。
「前回よりも見積金額が上がってるみたいね、経過は順調ってところかしら?」
「そうなんよ。品質は全体的に前回よりも上やね」
とマリカ。
そのやりとりに小首を傾げているルッツに気が付いたクリスが概要を説明し始める。
「我が社では今、高級素材の第一弾として幾つかの契約農家に声をかけてリンネの原材料となる亜麻の栽培を促進しているのよ」
「品質に関わらずに必ず亜麻を買い取るという最低限の保証と共にさらに品質に応じた値段でより高額で買い取るとしているわけやねん」
「亜麻の栽培技術を底上げする為の支援施策的な意味合いが強いけど、品質が悪い亜麻でもリンネの製造研究に使えるから積極的に推奨しているのよ」
「うちの会社も今まではコットンとかが主力商品やったからねえ。亜麻を用いた紡績や織物の技術研究も必要と言う訳や」
とクリスとマリカの説明を聞き、やっと得心が言ったルッツは
「なるほど、それで見積金額の向上=亜麻の品質向上に繋がる訳ですね」
と相槌を打つ。
「そういうこと。あ、そうだ」
何かを思い付いたらしいクリスは早速、携帯電話で何処かへと連絡を取り、約束を取り付けると携帯を閉じた。
「これで良し。さて笹原君、早速出かけるから準備してね」
「は、はい〜」
と慌ただしく準備を済ませて出掛ける2人と行ってらっしゃーいとそれを見送るマリカ。
/*/
決意よ響け〜始めの一歩〜
クリスに連れられてルッツが辿り着いた所は地下階層の吹き抜け直下の亜麻畑。
腰の高さの一年草が視界一面に緑の絨毯となって広がる見晴らしの良い風景に、
ポツンと所在無げに幅広なトラクターが佇んでいた。
その側では素朴な雰囲気の農家のおじさんが思案顔でトラクターとにらめっこしていた。
「お久しぶりです、田中さん。どうしました?」
クリスが農家のおじさんに尋ねると
「おお、こんにちは、クリスさん。いやーそれが作業途中でトラクターが動かなくなってしまってね」
いやはや参ったよと田中さん。
「すいません、ちょっと見せて貰って良いですか?」
何処からともなくマイスパナを取り出して腕捲りをはじめるルッツ
「君は?」
「あ、彼は弊社の新人の笹原です」とクリスが軽く紹介
「ああ、今朝言っていた新人の。見るのは別に構わんが…」
「大丈夫なの?」
「ええ、まっかせて下さい。こう見えても整備士免許持ってるんですから」
そう言うとルッツはいそいそとトラクターに向き合い、早速作業に取り掛かった。
30分後
「これで良し」とトラクターのカバーを閉めると額ににじんだ汗を軽く拭ってルッツは顔を上げた。
「さ、これでいける筈です。田中さん、ちょっと動かしてみて下さい」
ルッツに促されてトラクターを動かすと軽快な動作音と共に前進を再開し、順調に亜麻を刈り入れ始める。
「おお、動いた動いた。いやー大したもんだ」
「本当ね、人間誰しも1つは得意な事があるものねえ」
心底意外そうに感心するクリス。
「心外だなあ。工業学校を出てるんだから、このくらいなら朝飯前ですって」
「でも本当に助かったよ。ありがとうねえ、さあさあじゃがバターでもお食べ」
口を尖らせながらぼやくルッツに田中さんの奥さんが差し入れを持ってきたじゃがバターを渡す。
ほのかに甘みを帯びたバターの香りがルッツの鼻孔をくすぐり、早速パクリと一口食べる。
程良く馴染んだバターの塩味とほこほこのじゃがいもが絶妙のハーモニーを奏でる。
ハフハフと美味しそうに頬張っているとルッツの機嫌は立ち所にコロッと良くなり、ニッコリと満面の笑みを浮かべる。
「しかし頼もしい助っ人が来てくれて良かったわね、あんた」
「全くだな、これで今季の収穫の人手不足も解消だ」
と田中夫妻。
ハヒ?とじゃがバターを頬張りながら、やっぱり話が見えないルッツは頭上にクエスチョンマークを浮かべて小首を傾げる。
「ああ、突発だけど笹原君には今日から約1ヶ月間、こちらの田中さんの所で収穫のお手伝いをして貰うから」
ニッコリと良い笑顔のクリス。
「ええ!?本当に唐突なんですが、クリス先輩(汗」
「まあまあ思い立ったが吉日と言うでしょ。丁度、収穫シーズンだったし。但し、これはうちで行うプロジェクトとしても重要な事よ?」
「重要…ですか?」
「ええ。今はまだ試験的な段階だけど、今後本格的に亜麻の栽培が始まれば収穫量が跳ね上がって恐らく古くからの手作業ではとても追いつかないのよ」
「実際、それで笹原君に手伝って貰うわけだけど」
「は、はあ」微妙な表情で相槌を打つルッツ。
「うーん。ピンとこないかな?つまり何時かは収穫した亜麻を出荷できる状態まで持って行く為のシステム化が必要になってくるって事」
「そしてそのときには現場での経験が必ず役立つはずよ」
「え、それってひょっとして?」
眼で問いかけるルッツにクリスが頷きを返す。
「その通り!システム化の際には笹原君に主力メンバーとして頑張って貰う事になるわ」
「おお!なるほど、そういう事なら万事了解です」
見る見る元気になったルッツは全身の元気を声に込めて決意表明
「不肖、このルッツに万事、まっっっっかせて下さい!!」
辺りに響けとばかりに地下に元気に響くルーキーの声
天井の吹き抜けを通り抜けてきた一陣の涼風がその声を拾い上げ
視界の果てまで続く亜麻の緑の海原を撫でながら何処までも吹き抜けて行った。
# ものすごい遅い思いつきですみません(汗)
#
# 化繊のうち、耐燃性などを持つ繊維、あるいはガラス繊維あたりの開発・作成・取り扱い等は、
# 健康被害・公害にならないよう、取り扱いに注意したり、廃棄する際にも気を使っている、・・ような一文を挟む方が良いやもです。
#
# ものすごい大雑把ですが、「人工の丈夫で強い繊維」は「自然界・体内でも分解されにくい」ことが多いので。(あんまり吸い込んだりしない方が良い。)
ドレスシャツとネクタイです。 |
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