ナニワ作戦会議BBS
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  •   [No.1807] ナニワアームズの話(改稿) 投稿者:真輝  投稿日:2011/06/18(Sat) 21:53:06  

    蘭堂さん、摂政さま、ありがとうございます!
    取り合えずご指摘いただきました、ナニワアームズのお話を手直しいたしました。

    /*/


    2:ナニワアームズのお話

    「・・・流石に暑いニャー、やばいんじゃないかニャー?」
    「・・・えーと水も積んでたし、無線機で救助頼んだし大丈夫大丈夫。」
    「にゃごにゃー!!」
    「トラさんがお怒りですニャ。」

    真輝の頭にトラさんのハリセンがヒット!
    いい音がしました。

    「っつー・・・痛い、トラさんそれ結構痛い!」
    「にゃー!!」

    トラさんのハリセンは絶好調です。
    更なる追撃が真輝を襲います。

    「いたっ、いた、ごめんなさい、私が悪うございました!!」
    「にゃにゃ!!」

    真輝の謝罪に、ようやくトラさんも怒りを納めたようです。
    さて、なぜにトラさんがお怒りかといいますと、今のロケーションが問題です。
    ここは、ナニワ砂漠の真っ只中。
    見渡す限りの砂と岩石の大地。
    そして自分達のそばには真輝所有の兵員輸送車。
    ただし、エンジンは止まっているようです。
    なんとなく分かってきましたね。
    それでは回想スタートです。

    ―――回想ここから―――

    「兵員輸送車全然使ってないよなー。」
    「うーむ、ドライブにでも行くか・・・といっても地上部でしか使用できないし、大白砂丘でも見てくるか?」
    「他にも空いてるやつらいないかねー。」

    というわけで、時間の空いてた猫士のミケ、日和とどこからとも無く現れた王猫トラさんを乗せて出発しました。

    「にゃんかエンジン音がおかしくないかニャ?」
    「にゃがいこと使って無かったようですがバッテリーとか平気ですかニャ?」
    「・・・・・・あ。」

    ―――回想ここまで―――

    かくて車はエンスト、砂漠の真ん中で立ち往生とあいなった訳であります。

    「ニャー・・・携帯型の無線機あって助かったニャ。」
    「まぁ、大白砂丘は観光地ですから救助も早いですよ・・・30分位ですかね?」
    「日陰に入って休むとしますかニャ。」

    車に積んできたタープを使い日陰を作ってそこに避難します。
    砂漠の真ん中ですが眺めはよく、見通す先に純白の砂丘が見えます。
    水を分け合いつつ、静かに時間が過ぎていきます。
    トラさんは飽きたのかむにゃむにゃとおねむです。
    そんな時でした、ミケと日和が何か感じたようです。

    「にゃ? 地面が揺れニャかったかニャ?」
    「ん?何も感じないけど?」
    「なにか聞こえますニャ、あっちの方ですにゃ。」

    日和が示した方向に目を向けます。
    少し砂埃がたっているようです、とその時でした。
    砂の中から、何かが突き出てきました。
    しかし、辺りの砂が巻き上げられてシルエットしか見えません。
    ミケがあわててトラさんを起こし、日和と真輝は身を隠す準備を始めました。
    車から少し離れた砂丘の陰に身を隠し、外したタープを被ります。
    そうして物陰から顔を出し、何かが現れた方向を伺います。
    砂埃も徐々に納まり、その物体が露になりました。
    思わず皆が息を呑みました。

    鋭い先端をした円錐形。
    金属にも等しい光沢をもった表面。
    先端から螺旋状に刻まれた溝。
    それはまごう事なきドリルでした。

    距離がありますし、周りに比較になる物が無いので詳細なサイズは分かりませんが、相当に大きいであろう事は分かります。
    おそらくナニワにもあんなサイズのドリルは無いでしょう。
    まさかという思いと、もしかしてという期待が頭を過ぎります。
    誰も言葉を発することが出来ませんでした。
    そして、とうとうドリルの下からその主が姿を現しました。

    圧倒的な巨体。
    鋼のような外郭。
    力強さを感じる四肢。
    かつての藩王がその容姿に心奪われ、国獣として国の名前を与えたとされるその威容。
    そう、それはドリルではなくその怪獣の誇る巨大な角だったのです。

    「「「ナ(ニャ)ニワアームズ!!」」」

    その姿を見るのは砂漠に落とした1にゃんにゃんを探すより難しい。
    国獣でありながらその目撃証言の少なさゆえにそう揶揄されることもある、その姿が目の前に現れたのです。
    王猫のトラさんですら始めてみるその姿に、何をすることも無くただ見入ってしまいます。

    現れたナニワアームズは特に何をするでもなく砂上でじっとしています。
    隠れている面々は、もはや何も出来ません。
    ナニワアームズに目を奪われ、写真を撮るだとか、記録するだとか、人を呼ぶだとか、そういった事を思いつく余裕も無いのです。
    それくらいこの怪獣は人々を引き付けるのです。

    どれくらいの間そうしていたのでしょうか。
    ナニワアームズが再び動き出しました。
    四肢を踏ん張り、ドリル状の角を砂地に突き立て、体を揺らしつつ潜行していきます。
    砂煙を上げナニワアームズは其処から去っていきました。

    ナニワアームズが去っても彼らは暫く動きませんでした。
    それくらい、今回の邂逅が衝撃的だったのです。
    砂煙が収まり、周りの砂丘から砂が流れ落ち其処にナニワアームズがいた痕跡がなくなった頃、やっと彼らは動き出しました。

    「ニャ・・・。」
    「ニャ・・・。」
    「にゃ・・・。」

    まともな言葉も出てきません。
    取り合えず、残ってた水を飲みつつ車に戻ります。
    遠くから声が聞こえます。
    待っていた救助がようやく来たようです。

    「すごかったニャー。」
    「カッコよかったですにゃ。」
    「にゃにゃにゃにゃー!!」

    ココにきてトラさんは大興奮、まともな言葉が出てきません。
    とりあえず近くまで来ている救助を待ちつつ、あの怪獣に思いをはせます。

    「あ、ニャニワアームズを見ると良い事がある、っていうけど何かあるかニャ?」
    「高級猫缶とかどこかから出ないかニャ?」
    「にゃんにゃんにゃー!」

    取り合えず猫士達も大満足のようです。
    そんな中、これで車故障の失態を忘れてくれるならそれが幸運かな、などと思ってる人間も約1名。
    帰ったら摂政様辺りの大目玉が待っていそうですが。

    「あ、あの辺り暫く封鎖して貰わないと・・・砂地が緩んでるかも。」

    ともあれ、今回のドライブで忘れえぬ出来事に遭遇した彼らなのでした。


    /*/


      [No.1806] Re: 設定文の草稿その5(怪獣だけ抜粋) 投稿者:守上藤丸  投稿日:2011/06/18(Sat) 21:12:21  

    > 生態に
    > 「住み慣れた場所をテリトリーとして定住する習性があり、普段の活動範囲は日帰りで行ける範囲に限られています。」
    > を追加しました。
    > #これで何とか外的な要因とかが無い限りは旅に出る事はないかな?
    >
    > /*/
    >
    > 怪獣
    >
    > 概要
    > ナニワアームズ商藩国で見られる珍しい種族として怪獣と呼ばれる種族がいる。
    > 現在、国内で良く見かける怪獣は騎乗怪獣スタコラター、毛長怪獣ウルール、家畜怪獣タオシムと言った郊外ファームタイプの遊園地で飼育されていた草食怪獣達が大半である。
    > 彼らの特徴は「気は優しく力持ち」という言葉がぴったりであり、非常に力持ちで頑丈な体格をしていますが、暴力を好まず怪獣自身が暴力を振るう事は滅多にありません。
    > 唯一の例外は自衛の場合で、丁度、象やカバ、水牛等がライオンに襲われた仲間を救う為に体当たり等でライオンを撃退するように怪力と大きな身体を活かして外敵を追い払ったりします。
    > もう一つ怪獣達の意外な特技としては関西弁をしゃべる事である。気さくな性格である彼らは国民の話し相手になったりもしているようで、国民からは”怪獣さん”と親しまれています。
    > なかには漫才師を目指している怪獣もいるという噂があるが、真相は不明である。
    > 基本的にはご飯の見返りとして資材の運搬やがれきの撤去、人員の輸送等の力仕事を手伝ったりしています。
    >
    > 由来・起源
    > 怪獣の卵の殻を使った年越し祭りが行われている事で一気に知名度があがった怪獣達だが、彼らとナニワアームズの民とのファーストコンタクトはナニワアームズ商藩国の建国時に遡る。
    > 定住の地を探して旅をしていたナニワアームズのご先祖様が現在のナニワアームズ商藩国が存在する大空洞を発見したとき、既に地上を含むその近辺に在来種として暮らしていたのである。
    > その後、第七世界の人類と馬や牛がそうであるように怪獣達は家畜としてナニワアームズの民と共存する事となり、現在に到る。
    >
    > 形態
    > 外見上の特徴や特性に基づいた分類では大きく分けると3タイプが確認されている。
    > ・トリケラトプス系:
    >  気は優しくて力持ち。動きはゆっくり目で4足歩行。角はあったりなかったり。
    >  最も多く見られるタイプであり、代表例としては毛長怪獣ウルール、家畜怪獣タオシムが良く知られている。
    > ・アギリサウルス(鳥脚類)系:
    >  2足歩行でトリケラトプス系に比べるとサイズも小さく力は落ちるが足が速い。馬代わりに直接人を乗せて配達や伝達、馬車を引く等のお仕事に従事しているのがほとんど。
    >  代表例としては騎乗怪獣スタコラターやバーミーズのモデルになったスプリンター等。
    >  
    >  ナニワアームズで普通に生活している時に目にする怪獣達は、このアギリサウルス系とトリケラトプス系が殆どであり、ナニワにおける怪獣の代名詞と言えるタイプである。
    >  
    > ・古代獣系:
    >  その名の通り、生物学的に珍しい古代生物の特徴を数多く残しており、生きた化石とも呼ばれている。
    >  第七世界におけるシーラカンスのようなもので、その珍しさも数の少なさもそっくりである。
    >  全般的に長寿である反面、3タイプ中個体数が最も少ない。また飼育には不向きである為、ナニワアームズ国内で見かけるこれらのタイプは全て野生種である。
    >  騒音を好まない為、主に人里離れた場所や水辺に生息している。
    >  また個体数の少なさから国の絶滅危惧種に認定されており、古代獣系タイプの生活圏内での開拓・開発事業は国令によって全面的に禁止されている。
    >  代表例としては国獣ナニワアームズや両棲怪獣フィッシュヘッドヒドラ等が有名である。
    >  
    > ちなみに国獣ナニワアームズは元々目撃例の少ない古代獣系タイプの中でも特に目撃例が少なく、その姿を見た者はその年に何か1つ良い事があると言い伝えられている。(確率的には宝くじで一等を当てるよりも難しいとする説もある)
    > その為、縁起物としても扱われており、めでたい事があったときや縁起を担ぐときに国獣の姿をモチーフにした意匠が使われる事が多い。
    >
    > 生態
    > 基本、同じ草食である牛と同様に食べて寝る事が大好きな為、用事が無い時は陽だまりで昼寝をしている姿が良く見られます。
    > 食べようと思えばサボテンだろうと毬栗だろうと何だろうと植物なら食べる事が出来ますが、牧草や飼い葉、林檎等が好物として知られています。
    > 現在、蛇神様が開けた採光穴にヒントを得たナニワアームズの国民達がごく浅い階層で新規に採光穴を作り、砂漠の強い日差しを調整する事で牧草の栽培が試みられています。
    > 住み慣れた場所をテリトリーとして定住する習性があり、普段の活動範囲は日帰りで行ける範囲に限られています。
    >
    > また怪獣の寿命は人と比べても長く、平均で100〜200年程になり、一方で出生率は人と比べても低めになっている。
    > そして長寿である程、身体が大きくなる傾向があり、記録では600年生きたものは同タイプの標準的な怪獣の2倍ほどの大きさになった個体もいたそうである。
    >
    > 趣味
    > 気さくな性格でおしゃべり好きであり、井戸端会議で国民や猫士達も交えて色々な話題でおしゃべりを楽しんだり、特定のテーマや問題について議論したりする事が多い。
    > それに加えて話を聞く事も大好きであり、時折街頭テレビで放送される漫才番組中は鈴なりに並んだ怪獣達の様子を見る事ができます。
    > また一方でナニワアームズ国民の野球好きに影響されたのか、ときおり尻尾を器用に使って野球用具を扱い、野球を楽しんでいる事もあります。

    追記ありがとーです。
    #あと、あと。もう1個。
    #「怪獣図鑑」についてのフォローお願いします・・・
    #明らかにコンセプトから外れそうな子がいるので、調査の結果見間違いだったとか、実は一部分だけがそういう風に見えていたとかそんな感じで。。。(汗


      [No.1805] いいねー 投稿者:守上藤丸  投稿日:2011/06/18(Sat) 21:08:54  

    > コンセプトは人間猫士怪獣は仲いいんだよ。
    > 猫でも怪獣でも使えそうで、こー設定じゃなく日常的なものならリンクさせて共用できないかなーとか(汗
    > まとまりなくてゴメンナサイ。
    >
    > とりあえず書いてみましたー・・・orz
    > 取り合えず第一稿ということで誤字脱字ご指摘ください。
    > 使用の有無はお任せいたしますです、はい。
    >
    > 6/16
    > 見直して1の内容がひどかったので改稿しました。
    > 第2稿になりました、とゆうことです。
    >
    >
    > ――――――ここから――――――
    >
    >
    > 「今年の阪神は調子悪いなぁ」
    > 「精一杯応援するにゃー!」
    > 「このままで終らさへんで!」
    >
    > ――街頭テレビ前、人と猫士と怪獣と――
    >
    > /*/
    >
    >   怪獣さんと猫士さんと人間さんの日常のお話
    >
    > /*/
    >
    >
    > 1:郵便屋さんと怪獣さんと猫士さんのお話
    >
    > ナニワの町の一角を軽快に駆け抜ける影一つ。
    > 騎乗怪獣スタコラターと、それに跨る郵便屋さんです。
    > 今日も郵便を届けるべく町を往く彼らは、駆けつつも雑談に興じています。
    >
    > 「そういや、あの話知ってます?」
    > 「なんや? あの話って。」
    > 「いや、第4階層担当の奴らが最速配達選手権とか開催してたって話。」
    >
    > 雑談しつつも周囲への注意は怠りません。
    > 事故を起こすなどもっての他です。
    >
    > 「なんや、けったいなことやっとるの。」
    > 「聞いた話だと・・・と、そこ左。」
    > 「うぃ、左折するでー。気い付けやー。」
    >
    > 声を上げて左折の意思表示、周りの通行者たちに注意を促します。
    > 速度を落としつつ、体を傾け華麗に曲がります。
    >
    > 「で、どうなったん?」
    > 「上司に怒られてノーコンテスト。」
    > 「・・・ま、当たり前の話やな。」
    > 「ただ、試みは面白そうだから今度全域で企画してみようかって。」
    > 「・・・マジか。」
    > 「うん、とココだこの区域。ストップー。」
    >
    > 怪獣さんはキキッとブレーキ。
    > 配達員さんもな慣れた物、旨く慣性を逃がしてピタッと止まります。
    >
    > 「この辺配達多いからちょっと時間掛かるかも。」
    > 「あいさー、気いつけていってきー」
    >
    > 配達員さんが降りて郵便をお届けしている間、スタコラターは休憩です。
    > ちょっと入り組んだ所らしく、言ってた通りに時間が掛かっているようです。
    > のんびり待っているうちにウトウトして来ました。
    > ・・・・・・Zzz。
    >
    > 「こら、寝るな。」
    > 「・・・はっ、いや目ぇつぶっとっただけやで。」
    > 「で、そちらさんは?」
    > 「は?」
    >
    > 配達員さんが指差した方をみると猫士が1名。
    > 怪獣さんに寄り添うようにスヤスヤ寝ています。
    > とりあえず尻尾で軽くはたいて見ました。
    >
    > 「にゃにゃにゃ!?」
    >
    > 大慌てで猫士さんが飛び起きました。
    > 何が起きたのか理解できずに、辺りをきょろきょろと見回します。
    > その愛らしくもコミカルな姿に、思わず吹き出してしまいました。
    > と、猫士さんがこちらに気付いたようです。
    > 自分を覗き込む配達員さんと怪獣さんをみて、今の状況を理解したようです。
    >
    > 「にゃーん?」
    >
    > とりあえず、場を取り繕ってみます。
    >
    > 「・・・じゃ、次いくぞー。」
    > 「よっしゃ、はよ乗り。」
    > 「にゃ!? 悪かったニャー! 無視はやめて欲しいのニャ!」
    >
    > というわけで事情聴取です。
    > 事情を大雑把にまとめると以下のようになります。
    >
    > 1、第1階層にお使いにきた。
    > 2、お使いは終ったけど帰りの道に迷った。
    > 3、迷ってたら気持ちよさげにウトウトしてる怪獣さんがいた。
    > 4、お昼寝大好き、思わず一緒にウトウト
    >
    > ナニワのロゴ入りイエロージャケットを羽織っていることから、パイロット猫士さんのようです。
    > 第一階層へのお使いもお仕事なのでしょうが、ついお使い扱いしたくなるのはそのキャラのせいでしょうか。
    >
    > 「というわけニャ、モノレール駅か吹き抜けエレベーターはどこかニャ?」
    > 「なるほどなー、こっからだと駅はちょお遠いな。」
    > 「吹き抜けのエレベーターかな、うん配達途中で近く通るね。」
    > 「おお、調度ええわ。あんたのサイズなら二人乗りでもOKやろ。」
    > 「にゃ? 乗せてってくれるにゃ? 助かるニャー。」
    >
    > というわけで配達再開です。
    > 怪獣さんに配達員さんが跨り、その膝の間に猫士さんがチョコンと納まります。
    > 猫士さんが一人(一匹?)増えてもその軽快な足取りは変わりません。
    > 軽やかに町中を駆けていきます。
    >
    > 「風が気持ちいいニャ、I=Dじゃこの感覚は分からないニャー。」
    > 「せやろせやろ、わしらからしたらアレはせせこましくてあかん。」
    > 「そりゃ、お前ら身体でかいもんな。」
    > 「I=Dのコクピットには納まらないニャ。」
    > 「・・・I=Dのパイロットが迷子ちゅーのもどうかと思うで。」
    > 「にょにゃ!?」
    >
    > 女三人寄れば姦しい、とは言いますが別に女性じゃなくても話は弾む物です。
    > 話題も尽きぬうちに吹き抜けエレベーターの近くに着きました。
    >
    > 「ありがとにゃ、恩に着るニャー。」
    > 「そこまで大げさなもんでもないで。」
    > 「そうそう、それにもっと大きな猫士さんなら乗せられなかったしね。」
    > 「にゃにゃ、そろそろ行くにゃ。」
    > 「ん、またね。」
    > 「ん、街頭テレビんとことか行きゃまたどっかで合うやろ。」
    > 「ちがいないにゃー、じゃまたにゃー。」
    >
    > さよならではなく、またなと挨拶しさっくりと分かれます。
    > 広いようで狭い藩国、どこかでまた合うこともあるでしょう。
    > ともあれ、猫士と怪獣と人間のこんな一幕なのでした。
    >

    いいねー。
    ほんわか〜。
    蘭堂さんが、猫士側書いてくれてるので、これは怪獣さん側に載せませう!



    > /*/
    >
    >
    > 2:ナニワアームズのお話
    >
    > 「・・・流石に暑いニャー、やばいんじゃないかニャー?」
    > 「・・・えーと水も積んでたし、無線機で救助頼んだし大丈夫大丈夫。」
    > 「にゃごにゃー!!」
    > 「トラさんがお怒りですニャ。」
    >
    > 真輝の頭にトラさんのハリセンがヒット!
    > いい音がしました。
    >
    > 「っつー・・・痛い、トラさんそれ結構痛い!」
    > 「にゃー!!」
    >
    > トラさんのハリセンは絶好調です。
    > 更なる追撃が真輝を襲います。
    >
    > 「いたっ、いた、ごめんなさい、私が悪うございました!!」
    > 「にゃにゃ!!」
    >
    > 真輝の謝罪に、ようやくトラさんも怒りを納めたようです。
    > さて、なぜにトラさんがお怒りかといいますと、今のロケーションが問題です。
    > ここは、ナニワ砂漠の真っ只中。
    > 見渡す限りの砂と岩石の大地。
    > そして自分達のそばには真輝所有の兵員輸送車。
    > ただし、エンジンは止まっているようです。
    > なんとなく分かってきましたね。
    > それでは回想スタートです。
    >
    > ―――回想ここから―――
    >
    > 「兵員輸送車全然使ってないよなー。」
    > 「うーむ、ドライブにでも行くか・・・大白砂丘でも見てくるか?」
    > 「他にも誘ってみるかー。」
    >
    > というわけで、時間の空いてた猫士のミケ、日和とどこからとも無く現れた王猫トラさんを乗せて出発しました。
    >
    > 「にゃんかエンジン音がおかしくないかニャ?」
    > 「にゃがいこと使って無かったようですがバッテリーとか平気ですかニャ?」
    > 「・・・・・・あ。」
    >
    > ―――回想ここまで―――
    >
    > かくて車はエンスト、砂漠の真ん中で立ち往生とあいなった訳であります。
    >
    > 「まぁ、大白砂丘は観光地ですから1時間もすれば救助が来るでしょ。」
    > 「ニャー・・・携帯型の無線機あって助かったニャ。」
    > 「日陰に入って休むとしますかニャ。」

    観光地そばで1時間はキツイので20〜30分ぐらいで・・・
    ナニワ国民は慣れてても、旅行者が迷子になった時に困る!(汗

    > 車に積んできたタープを使い日陰を作ってそこに避難します。
    > 砂漠の真ん中ですが眺めはよく、見通す先に純白の砂丘が見えます。
    > 水を分け合いつつ、静かに時間が過ぎていきます。
    > トラさんは飽きたのかむにゃむにゃとおねむです。
    > そんな時でした、ミケと日和が何か感じたようです。
    >
    > 「にゃ? 地面が揺れニャかったかニャ?」
    > 「ん?何も感じないけど?」
    > 「なにか聞こえますニャ、あっちの方ですにゃ。」
    >
    > 日和が示した方向に目を向けます。
    > 少し砂埃がたっているようです、とその時でした。
    > 砂の中から、何かが突き出てきました。
    > しかし、辺りの砂が巻き上げられてシルエットしか見えません。
    > ミケがあわててトラさんを起こし、日和と真輝は身を隠す準備を始めました。
    > 車から少し離れた砂丘の陰に身を隠し、外したタープを被ります。
    > そうして物陰から顔を出し、何かが現れた方向を伺います。
    > 砂埃も徐々に納まり、その物体が露になりました。
    > 思わず皆が息を呑みました。
    >
    > 鋭い先端をした円錐形。
    > 金属にも等しい光沢をもった表面。
    > 先端から螺旋状に刻まれた溝。
    > それはまごう事なきドリルでした。
    >
    > 距離がありますし、周りに比較になる物が無いので詳細なサイズは分かりませんが、相当に大きいであろう事は分かります。
    > おそらくナニワにもあんなサイズのドリルは無いでしょう。
    > まさかという思いと、もしかしてという期待が頭を過ぎります。
    > 誰も言葉を発することが出来ませんでした。
    > そして、とうとうドリルの下からその主が姿を現しました。
    >
    > 圧倒的な巨体。
    > 鋼のような外郭。
    > 力強さを感じる四肢。
    > かつての藩王がその容姿に心奪われ、国獣として国の名前を与えたとされるその威容。
    >
    > 「「「ナ(ニャ)ニワアームズ!!」」」
    >
    > その姿を見るのは砂漠に落とした1にゃんにゃんを探すより難しい。
    > 国獣でありながらその目撃証言の少なさゆえにそう揶揄されることもある、その姿が目の前に現れたのです。
    > 王猫のトラさんですら始めてみるその姿に、何をすることも無くただ見入ってしまいます。
    >
    > 現れたナニワアームズは特に何をするでもなく砂上でじっとしています。
    > 隠れている面々は、もはや何も出来ません。
    > ナニワアームズに目を奪われ、写真を撮るだとか、記録するだとか、人を呼ぶだとか、そういった事を思いつく余裕も無いのです。
    > それくらいこの怪獣は人々を引き付けるのです。
    >
    > どれくらいの間そうしていたのでしょうか。
    > ナニワアームズが再び動き出しました。
    > 四肢を踏ん張り、ドリルを砂地に突き立てて再び潜行していきます。
    > 砂煙を上げナニワアームズは其処から去っていきました。

    ドリルについて、1個だけフォロー文を作ってくださいませ。
    「ドリル=機械」と解釈されると困るので、角である事と、体を回転・または揺らせて進む事を・・・。

    > ナニワアームズが去っても彼らは暫く動きませんでした。
    > それくらい、今回の邂逅が衝撃的だったのです。
    > 砂煙が収まり、周りの砂丘から砂が流れ落ち其処にナニワアームズがいた痕跡がなくなった頃、やっと彼らは動き出しました。
    >
    > 「ニャ・・・。」
    > 「ニャ・・・。」
    > 「にゃ・・・。」
    >
    > まともな言葉も出てきません。
    > 取り合えず、残ってた水を飲みつつ車に戻ります。
    > 遠くから声が聞こえます。
    > 待っていた救助がようやく来たようです。
    >
    > 「すごかったニャー。」
    > 「カッコよかったですにゃ。」
    > 「にゃにゃにゃにゃー!!」
    >
    > ココにきてトラさんは大興奮、まともな言葉が出てきません。
    > とりあえず近くまで来ている救助を待ちつつ、あの怪獣に思いをはせます。
    >
    > 「あ、ニャニワアームズを見ると良い事がある、っていうけど何かあるかニャ?」
    > 「高級猫缶とかどこかから出ないかニャ?」
    > 「にゃんにゃんにゃー!」
    >
    > 取り合えず猫士達も大満足のようです。
    > そんな中、これで車故障の失態を忘れてくれるならそれが幸運かな、などと思ってる人間も約1名。
    > 帰ったら摂政様辺りの大目玉が待っていそうですが。
    >
    > 「あ、あの辺り暫く封鎖して貰わないと・・・砂地が緩んでるかも。」
    >
    > ともあれ、今回のドライブで忘れえぬ出来事に遭遇した彼らなのでした。
    >
    >
    > /*/

    ありがとー!


      [No.1804] いい感じ 投稿者:守上藤丸  投稿日:2011/06/18(Sat) 20:55:47  

    > こんな感じで使えそうでしょうか?

    OKでーす!

    これ好きなんで、このままで!
    ありがとでーす!


    >
    > 灰色というか、砂色というか、
    > ・西国の砂漠に保護色になるような毛色で(ただし、個体差によって白〜黒まであったりする)+トラ縞、ぶち、斑点などの、カモフラージュになりやすい感じ
    > ・熱を放射し、匂いの薄い砂漠地帯でも敵や獲物を見つけやすいように、耳が大きめ
    > ・強い日差しと熱風から身体を守り体温を上げすぎないように、毛足が長めでもこもこ、火傷しないように足の裏にも毛が生えてて、ふさふさの尻尾を立てれば自分で背中に日陰が作れる
    >
    > ・・・と云う感じでイメージしてみました。
    > #砂漠や乾燥地帯に住む、スナネコとか地栗鼠とかによくある特徴を抜粋してみました。
    >
    > (ちなみに、お外で見張り(?)中のいめーじ。スピカかなあ)
    >
    >
    >
    > 毛並みの色とか、変更したほうが良い点などありましたら、お知らせ下さいー
    > なるべく頑張ります。(←なるべく?)
    > #土・日曜に仕事が入ってしまったというか、通い先が変わりそうなので、ちょっとバタバタしてます(汗)すみません


      [No.1803] 猫士向けのSS 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2011/06/18(Sat) 19:17:25  

    猫士向けのSSを一本書いてみました。
    真輝さんの郵便屋さんと怪獣さんと猫士さんのお話に登場した猫士が迷子になる経緯?を書いてみました。

    /*/

    昼寝の理由

    ナニワアームズ商藩国第1階層<居住区>
    12の吹き抜けから陽光が差し込む風景が珍しい砂漠の地下都市である。
    そんな地下都市の片隅にある行政庁から一匹の猫、では無く猫士であるナニワ猫が黄色いジャケットを羽織って意気揚々を出てくる所であった。
    彼の名は疾風丸。ナニワアームズ空軍所属パイロットの藩国勤務猫士である彼は丁度、訓練成果であるフライトレコードを行政庁に無事届け終わった所である。
    (ふふん♪今日はこれでお仕事は終わりだにゃー。折角ここまで来たんだし、寄り道しても罰は当たらないにゃ?)
    と遊ぶ気満々、好奇心旺盛に珍しいものを探してキョロキョロしながら地下街をしなやかに駆け巡る。
    暫く気儘に駆けていると何処からともなく香ばしい焼き魚の匂いを察知した疾風丸は速度を上げてその名の如く疾風の様にまっしぐら。
    辿り着いたそこは商業区の一角にある屋台で営業中の定食屋さんであった。
    そこでは塩焼きの熱々の焼き魚を美味そうに頬張る褐色に銀髪という典型的な西国人である同僚がいたのであった。
    目を輝かせて物欲しそうに焼き魚を眺めている疾風丸に気付いたパイロットの青年は苦笑を浮かべて店主に焼き魚を追加注文しながら声をかけた。
    「よう、疾風丸。イエロージャケットを着ているって事は仕事帰りか?」
    「そうだにゃー。今日のミッションはコンプリートだにゃ」
    へい、お待ちと店主が持ってきた焼き魚をほいと疾風丸に渡すジロウ。
    「ほー、それはお疲れさん。ほれ、俺の奢りだ」
    にゃーんと、嬉しそうに焼き魚を頬張る始める疾風丸。香ばしい風味に適度な塩加減、オヤジなかなかだにゃ。と感心しながら目を細めて堪能する。
    「しかしお前、この辺りって始めてじゃないのか?羽を伸ばすのは良いけど、迷子にならないように気をつけろよ」
    「ふふ。この疾風丸、そんなお間抜けじゃにゃいにゃ〜」
    口周りを舌でペロリと舐めて自信満々にそう言い返した。

    /*/

    焼き魚を食べて腹を満たした疾風丸はジロウと別れ、再び探索を再開。
    辺りに立ち並ぶフリーマーケットや屋台を興味深げに覗き込みながら気の向くまま、風の向くままに店から店へと渡り歩く。
    好奇心を満足させながら歩いていると商店街の外れで幼い少女が一人でポツンと立ちすくんでいるのが目に入った。
    良く目を凝らしてみると頭の左右を結んだツインテールが力無く垂れ下がり、大きくクリっとした瞳は大粒の涙を湛えて今にも泣き出しそうな様子ではないか!
    ビックリした疾風丸は慌てて少女の足元に駆け付けると見上げて声をかけた。
    「ど、どうしたんだにゃ〜?」
    「ね、ネコさんが喋った?」
    突然現れたイエロージャケットを羽織ったナニワ猫に一瞬、目を丸くした少女だったが、緊張の糸が切れたのか次の瞬間には堪えていた涙が溢れだし、疾風丸に抱きつくようにしがみついてわんわん泣きだした。
    眼を白黒させながらも暫くは声をかけ続けて、何とか少女を落ち着かせた疾風丸が事情を聞くと何でも一緒に買い出しに来ていた両親とはぐれてしまったらしい。
    「う、ママ、パパ」と話しているうちに再び寂しさが込み上げてきた少女。
    ここはボクが何とかしなくてはナニワ猫の名が廃ると奮起した疾風丸は、後ろ足で立ち上がると前足で自分の胸を叩きながら
    「ふむ。ボクに任せるにゃ。一緒にパパとママを探してあげるから元気出すんだにゃ〜」と請け負った。
    その仕草に励まされたのか、泣き出しそうだった少女の表情が晴れやかに明るくなった。
    「うん。ありがとうネコさん!」と再び小さな勇士をハグするのであった。

    /*/

    まずは少女と一緒に人々が集う商店街に戻った疾風丸。
    丁度、午後の昼下がりだけあって中々の混雑ぶりである。
    「でもこんなにいっぱい人がいるにどうやってパパとママを探すの?」
    「ふふん。こう見えてもボクはナニワアームズ航空軍のパイロットだにゃ。偵察のノウハウはばっちりにゃ」
    というが早いか、手近な屋台の柱をするすると駆けのぼり、見晴らしの良い屋根の上に仁王立ち。
    (子供とはぐれたんだから、きっと両親は心配して必死に探しまわっているはずにゃ。慌てている人をピックアップしていけば数は絞れるハズにゃ)
    少女が言っていた両親の特徴を思い出しながら、辺りに目を凝らす。
    (ビンゴ!いたんだニャー)
    屋台の屋根から軽やかに少女の元に降り立つと少女の手を引いて駆けだした。

    /*/

    無事、両親と再開を果たした少女に右前足を振って別れた疾風丸は前にも増して上機嫌で散策を再開した。
    それから2時間後、ようやく好奇心を満たし終えた疾風丸はそろそろ帰るかと来た道を戻ろうとして…その道がどれだったか分からない事に遅まきながらに気が付いたのであった。
    しかしそこは迷子になってもナニワ猫。ちょっとやそっとではパニックにはならないのである。
    どうするか思案しながら歩いていると前方に気持ち良さそうに眠っている怪獣さんを発見。
    ボクも一休みしてからどうするか考えるかニャー。

    →to be continue


      [No.1802] GOODです 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2011/06/18(Sat) 13:49:19  

    SSの作成、お疲れ様です。
    登場人物達のやりとりがほんわかしていて良いですな。

    2:ナニワアームズのお話の方は怪獣の種族アイドレス向きの物語ですな。

    #俺も頑張って考えないとなあ。


      [No.1801] 猫士さん画像 投稿者:乃亜・クラウ・オコーネル  投稿日:2011/06/18(Sat) 00:27:32  
    猫士さん画像 (画像サイズ: 434×550 53kB)

    こんな感じで使えそうでしょうか?

    灰色というか、砂色というか、
    ・西国の砂漠に保護色になるような毛色で(ただし、個体差によって白〜黒まであったりする)+トラ縞、ぶち、斑点などの、カモフラージュになりやすい感じ
    ・熱を放射し、匂いの薄い砂漠地帯でも敵や獲物を見つけやすいように、耳が大きめ
    ・強い日差しと熱風から身体を守り体温を上げすぎないように、毛足が長めでもこもこ、火傷しないように足の裏にも毛が生えてて、ふさふさの尻尾を立てれば自分で背中に日陰が作れる

    ・・・と云う感じでイメージしてみました。
    #砂漠や乾燥地帯に住む、スナネコとか地栗鼠とかによくある特徴を抜粋してみました。

    (ちなみに、お外で見張り(?)中のいめーじ。スピカかなあ)



    毛並みの色とか、変更したほうが良い点などありましたら、お知らせ下さいー
    なるべく頑張ります。(←なるべく?)
    #土・日曜に仕事が入ってしまったというか、通い先が変わりそうなので、ちょっとバタバタしてます(汗)すみません


      [No.1800] 15-00738-01:真輝 投稿者:真輝  投稿日:2011/06/16(Thu) 22:19:37  

    とりあえず暫定お買い物希望です。
    狙いはパイロットと歩兵の強化です。
    オペレーターでも良かったのですが整備士と合わせてみるのも有りかな?、と。

    残り根源力 353000−140000=213000 となります。


    勇敢な宇宙の戦士(職業)
    15-00738-01:真輝:-40000

    勇敢なパイロット(職業)
    15-00738-01:真輝:-40000

    急速機動(技術)
    15-00738-01:真輝:-30000

    急げ馬よ(技術)
    15-00738-01:真輝:-30000

    購入物品まとめ
    15-00738-01:真輝:-140000:勇敢な宇宙の戦士、勇敢なパイロット、急速機動、急げ馬よ


      [No.1799] SS(6/16 18:10改稿) 投稿者:真輝  投稿日:2011/06/15(Wed) 22:22:38  

    コンセプトは人間猫士怪獣は仲いいんだよ。
    猫でも怪獣でも使えそうで、こー設定じゃなく日常的なものならリンクさせて共用できないかなーとか(汗
    まとまりなくてゴメンナサイ。

    とりあえず書いてみましたー・・・orz
    取り合えず第一稿ということで誤字脱字ご指摘ください。
    使用の有無はお任せいたしますです、はい。

    6/16
    見直して1の内容がひどかったので改稿しました。
    第2稿になりました、とゆうことです。


    ――――――ここから――――――


    「今年の阪神は調子悪いなぁ」
    「精一杯応援するにゃー!」
    「このままで終らさへんで!」

    ――街頭テレビ前、人と猫士と怪獣と――

    /*/

      怪獣さんと猫士さんと人間さんの日常のお話

    /*/


    1:郵便屋さんと怪獣さんと猫士さんのお話

    ナニワの町の一角を軽快に駆け抜ける影一つ。
    騎乗怪獣スタコラターと、それに跨る郵便屋さんです。
    今日も郵便を届けるべく町を往く彼らは、駆けつつも雑談に興じています。

    「そういや、あの話知ってます?」
    「なんや? あの話って。」
    「いや、第4階層担当の奴らが最速配達選手権とか開催してたって話。」

    雑談しつつも周囲への注意は怠りません。
    事故を起こすなどもっての他です。

    「なんや、けったいなことやっとるの。」
    「聞いた話だと・・・と、そこ左。」
    「うぃ、左折するでー。気い付けやー。」

    声を上げて左折の意思表示、周りの通行者たちに注意を促します。
    速度を落としつつ、体を傾け華麗に曲がります。

    「で、どうなったん?」
    「上司に怒られてノーコンテスト。」
    「・・・ま、当たり前の話やな。」
    「ただ、試みは面白そうだから今度全域で企画してみようかって。」
    「・・・マジか。」
    「うん、とココだこの区域。ストップー。」

    怪獣さんはキキッとブレーキ。
    配達員さんもな慣れた物、旨く慣性を逃がしてピタッと止まります。

    「この辺配達多いからちょっと時間掛かるかも。」
    「あいさー、気いつけていってきー」

    配達員さんが降りて郵便をお届けしている間、スタコラターは休憩です。
    ちょっと入り組んだ所らしく、言ってた通りに時間が掛かっているようです。
    のんびり待っているうちにウトウトして来ました。
    ・・・・・・Zzz。

    「こら、寝るな。」
    「・・・はっ、いや目ぇつぶっとっただけやで。」
    「で、そちらさんは?」
    「は?」

    配達員さんが指差した方をみると猫士が1名。
    怪獣さんに寄り添うようにスヤスヤ寝ています。
    とりあえず尻尾で軽くはたいて見ました。

    「にゃにゃにゃ!?」

    大慌てで猫士さんが飛び起きました。
    何が起きたのか理解できずに、辺りをきょろきょろと見回します。
    その愛らしくもコミカルな姿に、思わず吹き出してしまいました。
    と、猫士さんがこちらに気付いたようです。
    自分を覗き込む配達員さんと怪獣さんをみて、今の状況を理解したようです。

    「にゃーん?」

    とりあえず、場を取り繕ってみます。

    「・・・じゃ、次いくぞー。」
    「よっしゃ、はよ乗り。」
    「にゃ!? 悪かったニャー! 無視はやめて欲しいのニャ!」

    というわけで事情聴取です。
    事情を大雑把にまとめると以下のようになります。

    1、第1階層にお使いにきた。
    2、お使いは終ったけど帰りの道に迷った。
    3、迷ってたら気持ちよさげにウトウトしてる怪獣さんがいた。
    4、お昼寝大好き、思わず一緒にウトウト

    ナニワのロゴ入りイエロージャケットを羽織っていることから、パイロット猫士さんのようです。
    第一階層へのお使いもお仕事なのでしょうが、ついお使い扱いしたくなるのはそのキャラのせいでしょうか。

    「というわけニャ、モノレール駅か吹き抜けエレベーターはどこかニャ?」
    「なるほどなー、こっからだと駅はちょお遠いな。」
    「吹き抜けのエレベーターかな、うん配達途中で近く通るね。」
    「おお、調度ええわ。あんたのサイズなら二人乗りでもOKやろ。」
    「にゃ? 乗せてってくれるにゃ? 助かるニャー。」

    というわけで配達再開です。
    怪獣さんに配達員さんが跨り、その膝の間に猫士さんがチョコンと納まります。
    猫士さんが一人(一匹?)増えてもその軽快な足取りは変わりません。
    軽やかに町中を駆けていきます。

    「風が気持ちいいニャ、I=Dじゃこの感覚は分からないニャー。」
    「せやろせやろ、わしらからしたらアレはせせこましくてあかん。」
    「そりゃ、お前ら身体でかいもんな。」
    「I=Dのコクピットには納まらないニャ。」
    「・・・I=Dのパイロットが迷子ちゅーのもどうかと思うで。」
    「にょにゃ!?」

    女三人寄れば姦しい、とは言いますが別に女性じゃなくても話は弾む物です。
    話題も尽きぬうちに吹き抜けエレベーターの近くに着きました。

    「ありがとにゃ、恩に着るニャー。」
    「そこまで大げさなもんでもないで。」
    「そうそう、それにもっと大きな猫士さんなら乗せられなかったしね。」
    「にゃにゃ、そろそろ行くにゃ。」
    「ん、またね。」
    「ん、街頭テレビんとことか行きゃまたどっかで合うやろ。」
    「ちがいないにゃー、じゃまたにゃー。」

    さよならではなく、またなと挨拶しさっくりと分かれます。
    広いようで狭い藩国、どこかでまた合うこともあるでしょう。
    ともあれ、猫士と怪獣と人間のこんな一幕なのでした。


    /*/


    2:ナニワアームズのお話

    「・・・流石に暑いニャー、やばいんじゃないかニャー?」
    「・・・えーと水も積んでたし、無線機で救助頼んだし大丈夫大丈夫。」
    「にゃごにゃー!!」
    「トラさんがお怒りですニャ。」

    真輝の頭にトラさんのハリセンがヒット!
    いい音がしました。

    「っつー・・・痛い、トラさんそれ結構痛い!」
    「にゃー!!」

    トラさんのハリセンは絶好調です。
    更なる追撃が真輝を襲います。

    「いたっ、いた、ごめんなさい、私が悪うございました!!」
    「にゃにゃ!!」

    真輝の謝罪に、ようやくトラさんも怒りを納めたようです。
    さて、なぜにトラさんがお怒りかといいますと、今のロケーションが問題です。
    ここは、ナニワ砂漠の真っ只中。
    見渡す限りの砂と岩石の大地。
    そして自分達のそばには真輝所有の兵員輸送車。
    ただし、エンジンは止まっているようです。
    なんとなく分かってきましたね。
    それでは回想スタートです。

    ―――回想ここから―――

    「兵員輸送車全然使ってないよなー。」
    「うーむ、ドライブにでも行くか・・・大白砂丘でも見てくるか?」
    「他にも誘ってみるかー。」

    というわけで、時間の空いてた猫士のミケ、日和とどこからとも無く現れた王猫トラさんを乗せて出発しました。

    「にゃんかエンジン音がおかしくないかニャ?」
    「にゃがいこと使って無かったようですがバッテリーとか平気ですかニャ?」
    「・・・・・・あ。」

    ―――回想ここまで―――

    かくて車はエンスト、砂漠の真ん中で立ち往生とあいなった訳であります。

    「まぁ、大白砂丘は観光地ですから1時間もすれば救助が来るでしょ。」
    「ニャー・・・携帯型の無線機あって助かったニャ。」
    「日陰に入って休むとしますかニャ。」

    車に積んできたタープを使い日陰を作ってそこに避難します。
    砂漠の真ん中ですが眺めはよく、見通す先に純白の砂丘が見えます。
    水を分け合いつつ、静かに時間が過ぎていきます。
    トラさんは飽きたのかむにゃむにゃとおねむです。
    そんな時でした、ミケと日和が何か感じたようです。

    「にゃ? 地面が揺れニャかったかニャ?」
    「ん?何も感じないけど?」
    「なにか聞こえますニャ、あっちの方ですにゃ。」

    日和が示した方向に目を向けます。
    少し砂埃がたっているようです、とその時でした。
    砂の中から、何かが突き出てきました。
    しかし、辺りの砂が巻き上げられてシルエットしか見えません。
    ミケがあわててトラさんを起こし、日和と真輝は身を隠す準備を始めました。
    車から少し離れた砂丘の陰に身を隠し、外したタープを被ります。
    そうして物陰から顔を出し、何かが現れた方向を伺います。
    砂埃も徐々に納まり、その物体が露になりました。
    思わず皆が息を呑みました。

    鋭い先端をした円錐形。
    金属にも等しい光沢をもった表面。
    先端から螺旋状に刻まれた溝。
    それはまごう事なきドリルでした。

    距離がありますし、周りに比較になる物が無いので詳細なサイズは分かりませんが、相当に大きいであろう事は分かります。
    おそらくナニワにもあんなサイズのドリルは無いでしょう。
    まさかという思いと、もしかしてという期待が頭を過ぎります。
    誰も言葉を発することが出来ませんでした。
    そして、とうとうドリルの下からその主が姿を現しました。

    圧倒的な巨体。
    鋼のような外郭。
    力強さを感じる四肢。
    かつての藩王がその容姿に心奪われ、国獣として国の名前を与えたとされるその威容。

    「「「ナ(ニャ)ニワアームズ!!」」」

    その姿を見るのは砂漠に落とした1にゃんにゃんを探すより難しい。
    国獣でありながらその目撃証言の少なさゆえにそう揶揄されることもある、その姿が目の前に現れたのです。
    王猫のトラさんですら始めてみるその姿に、何をすることも無くただ見入ってしまいます。

    現れたナニワアームズは特に何をするでもなく砂上でじっとしています。
    隠れている面々は、もはや何も出来ません。
    ナニワアームズに目を奪われ、写真を撮るだとか、記録するだとか、人を呼ぶだとか、そういった事を思いつく余裕も無いのです。
    それくらいこの怪獣は人々を引き付けるのです。

    どれくらいの間そうしていたのでしょうか。
    ナニワアームズが再び動き出しました。
    四肢を踏ん張り、ドリルを砂地に突き立てて再び潜行していきます。
    砂煙を上げナニワアームズは其処から去っていきました。

    ナニワアームズが去っても彼らは暫く動きませんでした。
    それくらい、今回の邂逅が衝撃的だったのです。
    砂煙が収まり、周りの砂丘から砂が流れ落ち其処にナニワアームズがいた痕跡がなくなった頃、やっと彼らは動き出しました。

    「ニャ・・・。」
    「ニャ・・・。」
    「にゃ・・・。」

    まともな言葉も出てきません。
    取り合えず、残ってた水を飲みつつ車に戻ります。
    遠くから声が聞こえます。
    待っていた救助がようやく来たようです。

    「すごかったニャー。」
    「カッコよかったですにゃ。」
    「にゃにゃにゃにゃー!!」

    ココにきてトラさんは大興奮、まともな言葉が出てきません。
    とりあえず近くまで来ている救助を待ちつつ、あの怪獣に思いをはせます。

    「あ、ニャニワアームズを見ると良い事がある、っていうけど何かあるかニャ?」
    「高級猫缶とかどこかから出ないかニャ?」
    「にゃんにゃんにゃー!」

    取り合えず猫士達も大満足のようです。
    そんな中、これで車故障の失態を忘れてくれるならそれが幸運かな、などと思ってる人間も約1名。
    帰ったら摂政様辺りの大目玉が待っていそうですが。

    「あ、あの辺り暫く封鎖して貰わないと・・・砂地が緩んでるかも。」

    ともあれ、今回のドライブで忘れえぬ出来事に遭遇した彼らなのでした。


    /*/


      [No.1798] Re: イズナさんとシュウマイさんへ 投稿者:シュウマイ  投稿日:2011/06/15(Wed) 05:58:35  

    イイデスヨー!


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