書込み色は通常は「この色」で、「緊急告知」や「全体告知」と使い分けてください。
告知・連絡に来て頂いた方々は「外交専用ツリー -1-」をご利用下さいます様お願い致します。

ナニワ作戦会議BBS
[新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

  [No.1730] SSオープニング(仮) 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2011/02/27(Sun) 23:38:59

最近ますます亀のような歩みになりつつある今日この頃(汗。
取り敢えず現状報告がてらにSSのオープニング(仮)です。
…一応、大まかなストーリーラインは思い浮かんだので、後はそれをどう肉付けしていくかを検討中です。
#ちなみに(仮)なのは今回、終わらせ方に3パターンぐらい候補があってどれにするか決めかねている為。
#そのうちの1パターンに対応するオープニング案が下記のものという感じです。

とある事情で技術に固執してしまっている若き天才科学者ケンタロウ君がどうやって固執から脱却し、
その視野を技術そのものだけでなく、それを扱う人々や社会にまで広げられるようになるかを書けると良いなあと思っています。
が、そのキッカケとなる事件が思い付かずに悶々としています(笑)
例えば何かありふれた1つの用途にだけ存在すると思っていた「道具」が予想外の使い方で用いられて
目の前の難局(もしくはちょっとした日常的なトラブル)をスマートに解決される様子を目の当たりにするとかがあると良いんだけど。
肝心のちょっとしたトラブルや道具のアイデアが思い付かないという…。
という事で何かちょっとしたアイデアでも思い付いたらレスをお願いしまーす(他力本願)
#所謂、ブレインストリーミングというやつです。
#兎に角、たくさんの数のアイデアを列挙して、アイデアやインスピレーションを刺激させる方法ですな。
#勿論、自分でも考えますが、数は力なりって事で一つ、よろしくお願いします。
/*−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−*/
白い。辺り一面を覆う乳白色の霧が漂う戦場のど真ん中でケンタロウはただただ茫然と立ち尽くしていた。
ときおり遠くにあるいはすぐ側の右隣に相手方の攻撃が砲弾のように炸裂し、戦場の霧を掻き混ぜ、彼はその余波に木の葉の様に翻弄される。
…こんな。こんなはずではなかった。視界を白一色の霧に閉ざされたケンタロウはそうひとりごちた。
そう。こんなはずでは無かったのだ。僕は誰よりも早く、戦況を一変させうる新兵器を完成させ、いち早く高台に陣取ったはずだった。
当初は相手方も初めて目にする新兵器の特性に驚嘆し、戦いの主導権はこちらが握ったのだ。
しかしこちらが優勢な間に張り巡らせた論陣に対して相手方が放った反撃が着弾すると徐々に様相が変わり始めた。
「いやあ、素晴らしい!400倍もの妙な伸縮率を示す繊維とは始めてみました。それでその繊維を活用した今後の展望は?」
「例えばその繊維を活用した商品を欲しがる人はどんな人を想定しています?」
相手方の一撃が着弾する毎に戦場には何処からともなく霧が忍び寄り、その姿と声は遠のき、その残響がとぎれとぎれに響き渡る。
「需要……マーケティング…」「…ンフレ…」「社会…」「…ターゲッ……顧客…顔は…見え…?」「…それが…な場所で……使われ…」
高台に陣取っていたはずの僕は何時の間にか低地で高台から加えられる相手方の質問に動転し、ただただ右往左往しているばかりだった。
喉は干し上がり、呂律は回らず言葉を詰まらせる。じわりじわりと嫌な汗が手に滲む。
そして相手方はこちらの動転ぶりに何処となく気の毒そうな表情を浮かべながらもキッパリと言い切った。
「はい。では今日のプレゼン会議はここまでとしましょう」
こうして新素材開発プロジェクトの為のプレゼンテーションという名の戦いの終止符は打たれ、僕の新素材開発プランのプレゼンはものの見事に玉砕した。
戦場だった会議室は照明が落とされ、壇上には愕然とした白衣姿の僕とその肩を軽く叩きながら慰めの言葉をかけてくれる友人だけが取り残されていた。
薄暗い室内の壁に貼られたポスターに描かれたエキゾチックな民族衣装を身にまとったピンク色のショートヘアの少女が寂しそうに微笑みながら佇む2人を見守っていた。

/*/


- 関連一覧ツリー (▼ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ ※必須
文字色
Eメール
タイトル sage
URL
メッセージ   手動改行 強制改行 図表モード
メッセージには上記と同じURLを書き込まないで下さい
画像File  (300kBまで)
暗証キー (英数字で8文字以内)
プレビュー   

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー