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ナニワ作戦会議BBS
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  [No.1561] 設定文の草稿2 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2010/10/11(Mon) 21:56:05
設定文の草稿2 (画像サイズ: 494×305 22kB)














えーっと、遅くなりましたが、ロードランナーの設定文が一通りできました。
後はこれにSSを1つか2つ最後のページに加えれば完成かなあと考えています。
感想やご意見などがありましたら、レスをお願いします。


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偵察とは敵や相手の様子をこっそり探る事である。
そして偵察には一般的な偵察である先行偵察と戦闘後の地域を調査する戦果確認の2種類がある。
余り聞き慣れない戦果確認とは具体的に言うと爆撃や砲撃を加えた地域が実際にどのような影響を受けているか、
誤爆は無かったか等を現地にいって調査し、記録を取る仕事である。
しかし戦果確認についてはこれまでクローズアップされる事は余りなく、
自他共に認める偵察の国であるナニワアームズ商藩国でもFOが兼任で行っていたに過ぎなかった。

そんなある日、日々手強くなってくる敵勢力から国民・国土を守る為に他の藩国同様、ナニワアームズ商藩国でも戦力の増強が計画された。
計画の骨子はパイロット職と歩兵職の2本柱を主軸とし、お互いに得手不得手をフォローするというものである。
というのも、評価値が高く主力となり得るI=D部隊では治安維持や市街戦、長期間に渡る国土や国民の防衛には不向きであり、
また機械なので当然ながら低物理域では活動する事すら叶わない為である。

そして役割分担は偵察についても同様に検討される事になった、つまり先行偵察と戦果確認である。
先行偵察についてはパイロットの中から、偵察に特化した選抜チームが組まれ、これにあたる予定であるが、
乗り物での偵察が主体となるので当然ながら細かい調査が必要となる戦果確認は実質不可能と言える。
そこで今回、新たに戦果確認を専門とする歩兵職業として白羽の矢が立ったのがロードランナーである。

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ロードランナーとは
 歩兵部隊の最小単位である班レベルで動く部隊であり、
 爆撃や砲撃を行った後の地域の状態を見る戦果確認を主任務とする。
 乗り物には乗らずに自前の足で奥地までいって、そこで得た情報を記録し、持ち帰る事が役目。
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ナニワアームズ商藩国におけるロードランナーが守るべき鉄則は2つある。
1つは現地まで赴き、そして生還する事。幾ら情報収集が上手くてもそれを本隊に持ち帰れなくては意味が無いのである。
情報を伝達するだけなら世の中には無線機という便利な文明の利器は確かに存在する訳だが、
ナニワにおいてはなるべく低物理域でもある程度の活動が行える事が求められるので結局の所、生還できる事が必須事項である点は揺るがない。
そして2つ目は現地での情報をしっかりと記録してこれを持ち帰る事。言うまでも無く偵察兵の本分である。

この2つの鉄則を守れる実力をロードランナーに習得させる為に次の4つの能力が重視された。
1.走る
2.視る
3.隠れる
4.戦う

以降はこれら4つの能力に焦点を当てて、ナニワアームズ商藩国におけるロードランナーを見てみよう。

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#これは左上の四角形に入れる文字を想定しています。

1.走る

ロードランナーを特徴付ける性質の1つが走る事に特化しているという点である。
これはロードランナーの主任務である戦果確認と密接に関係している。

戦果確認は敵地への爆撃や砲撃の成果を確認する為に自軍が完全には制圧できていない地域で偵察を行う事になる。
その為、情報収集が目的の軍事行動である以上、敵の残存勢力が潜んでいる可能性を想定し、なるべく交戦を避けて秘密裏に行う必要がある。
そこで大火力よりも寧ろ痕跡を残さない移動手段が必要とされ、結果として車両を用いない徒歩での機動力に特化した部隊としてロードランナーが登場する事となった。

しかしここに1つの問題点があった。
一般の歩兵にとっても徒歩は基本的な能力である為に基礎訓練は十分に行われており、差別化を図る為に単純にそれらを上回る負荷を与える訓練を行う事は身体への悪影響が懸念されたのである。
そこでナニワアームズ商藩国では訓練による過度な身体への負担をかける事なく、効率的なトレーニングを行う手法としてスポーツ科学的アプローチに着目した。
スポーツ、中でも陸上競技においては走る事は基本中の基本であり、最も研究が進んでいる分野であると言える。
そこで走行フォームや効率の良い筋力トレーニング、高地トレーニング等を取り入れると共に市民病院の医師や栄養士の協力も仰ぎ、四肢の故障や栄養の偏りを配慮した訓練プログラムが作成された。
また個人毎の身体的な能力差を配慮したきめ細かいトレーニングメニューの調整や相談を受け持つ為にコーチやトレーナーの育成にも力が注がれた。

そしてロードランナーの訓練にはスポーツトレーニングのアプローチを取り込んでいるが、純粋なそれとは異なる点もある。
想定される活動エリアが砂漠、森林、ジャングル(密林)、雪原、山岳地帯等の自然の要害とも言うべき入り組んだ場所になりやすい為である。
その為、整地された場所で行われる陸上競技等のスポーツとは異なり、入り組んだ地形の特性を把握し、それらを見事に走破する事を想定した実地訓練も頻繁に行われた。

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#これは左上の四角形に入れる文字を想定しています。

2.視る

偵察兵にFO、偵察用I=Dバーミーズ。
偵察にこだわりと一家言を持つ者が多いナニワアームズ商藩国において偵察兵は登場以来の長きに渡り、
たとえサイボーグが着用アイドレスから外れようとも常に歩兵と共にあり続けた。
しかし時は流れ、そんな歴戦の偵察兵達にも遂にバトンを渡すタイミングが訪れたのである。
これまで歩兵部隊の変遷を見つめ続けてきた偵察兵達の意気込みは並々ならぬものであり、自分達の後継としてのロードランナーの育成には情熱を注ぐ事となった。

さて、ここで話を少し変えて、彼らが熱意を込めて伝授する偵察について改めて少し述べてみよう。
偵察とは自軍の眼となり、敵の状態や状況を”視る”事である。そして”視る”タイミングによってそれは先行偵察と戦果確認の2つに分けられる。
大雑把に例えるならば、相手を殴る前に”視る”のが先行偵察、殴った後に相手を”視る”事が戦果確認である。
つまり戦果確認とは自分達が行った行動の結果をしっかり見つめるという事であり、アフターフォローの第一歩と言えた。
相手を殴りっ放しにしない為に彼らロードランナーは存在するとも言えるわけである。

閑話休題。バトンを渡す側にまわった歴戦の偵察兵やFO達はロードランナーにおける偵察能力の活用法として2種類の用途に着目した。
1つは当然ながら目的地で情報収集に駆使するという用途。もう1つは敵地奥深くまでの進軍ルート(監視の網目や抜け道等)を見付ける為に駆使するという用途であった。
その為に航空写真や地図を読み取る事を徹底的に教え込み、
その上で砂漠、森林、密林(ジャングル)、山に市街地と言った様々な地形でのフィールドワークを重ねる事で頭と体に地形の性質や地図との関連性等を叩き込んだのである。


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#これは左上の四角形に入れる文字を想定しています。

3.隠れる

歩兵が隠れる為の手法・装備と聞いて真っ先に思い付くものの1つとして迷彩または迷彩服が挙げられる。
それは遡ればトラを始めとした野生動物が生来的に備えているものでも有り、人が知恵によってそれらを真似て生み出した工夫でもある。
ナニワアームズでは古くから歩兵やバーミーズで光学迷彩を良く用いていたが、今回はそれをそのまま流用する事はできなかった。
というのも、ロードランナーの活動領域の想定エリアの1つである低物理域では当然ながら光学迷彩なんて科学技術の結晶は作動しない為である。
その一方で低物理域では銃器が運用できない以上、ロードランナー達の攻撃手段は白兵に限定され、必然的に隠れる事の重要性は高まる。

故にこの対策が講じられた訳であるが、検討の結果として採用された方法は実にありきたりで冴えないやり方ではあったが、それだけに効果はそれなりに見込めた。
その方法とは……
TPOに合わせて服装を替える!
以上終わりである。

TLOを用いずに実現する方法としてはこれ以外に思い付かなかったわけではあるが、
衣服はそれこそ原始時代にまで遡らない限りは常に人類と共にあった為、シンプルだが無難であると判断したのである。
幸いながら手元には服を作る為の品質の良い布地には困らない事、服飾関連のアドバイザーもいた事からこの頭の悪い手法は実施されたのである。
こうして砂漠、雪原、草原、森林、密林(ジャングル)、山に果ては市街地。様々なシチュエーションに応じた迷彩服が用意される事となった。
ちなみにちくちく手縫いで作る関係上、低物理域用の野戦服が一番高価かつ貴重であり、皆の愛着も一際で高く人気No.1であった。
実際に綻んだり破れても修繕して長い間、愛用する者も多かったそうである。

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#これは左上の四角形に入れる文字を想定しています。

4.戦う

特殊部隊員という職業がある。
黒を基調としたベレー帽と迷彩服に身を包んだ彼らは日夜、演習場での訓練を欠かさない。
そんな彼らは長い間、ナニワアームズ商藩国の歩兵部隊の戦闘技術の研鑽を影から支え続けた功労者であった。

ロードランナーは敵勢力下で班単独で活動する事が多い為、白兵や射撃等の最低限の戦闘技術の習得は必須である。
そしてロードランナー候補生達がそれらの戦闘技術の習得をする際にも特殊部隊員達の豊富な経験と研鑽が大いに役立つ事となった。

特殊部隊員から出向した教官達はロードランナーの特徴とその任務内容から必要十分な訓練メニューを考案し、これを実践した。

ナイフや銃剣、軍隊格闘術を駆使したCQC(Close Quarters Combat)、拳銃や手榴弾、サブマシンガンを用いた近接格闘、そしてアサルトライフルを用いた射撃戦。
これらの基本戦闘技術に始まり、銃の分解整備から野外でのサバイバル訓練に到るまで単独完結する戦闘単位として機能する為の最低限の技能教育がみっちりと行われた。
それらを受け、ロードランナー候補生達は正にスポンジが水を吸う如く、これらの技術を習得した。
これは各種走力訓練で底上げされた候補生の強靭な足腰や持久力とそれらを合わせて特殊部隊員達によって考案された訓練メニューの相乗効果の顕れであった。

一方で戦術ドクトリンは近代戦闘の基本でもあるファイア&ムーブメントにポイントを絞っての徹底的に教え込んだ。
これはロードランナーの任務が戦闘による敵の撃破では無い事を踏まえて、教える戦術ドクトリンをロードランナーの特徴が活かしやすい1種類に絞り込んだ為である。
ちなみにファイア&ムーブメントとは大雑把に言うと銃火器による射撃で敵部隊の足を止める火力班(ファイア)とその間に相手の側面・後方に回り込んで攻撃を加える突撃班(ムーブメント)に分かれて火力と運動を効果的に連携させる戦術の事である。

#この辺に添付した概要図を挿入

また教官達は特に火力班・突撃班どちらの場合も地形を有効活用する事を徹底させた。
この方針はロードランナーの主な活動地域が入り組んだ地形になりやすい事、
ロードランナーそのものは機動性を重視する為にどうしても軽装甲になりがちである事から採用された。
火力班として行動する時には地形を活かした効果的な遮蔽の取り方を、
突撃班として行動する時には地形に紛れ、適切なルートを見付けて静かに素早く移動する方法を
重点的に訓練したのである。


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