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  [No.1878] 新アイドレス作業用スレッド 5 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2014/02/11(Tue) 21:01:55

作業再開、心機一転という事で改めてたてなおします。
新アイドレスおよびHQ化作業用のスレッドです。


  [No.1879] 【新素材の開発】 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2014/02/11(Tue) 21:02:22

新素材の開発用スレッドです。


  [No.1880] 要点 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2014/02/11(Tue) 21:02:43

L:新素材の開発 = {
 t:名称 = 新素材の開発(技術)
 t:要点 = 妙な伸縮,小躍り,新素材
 t:周辺環境 = 研究室


申請まだらしいので、受付が再開したら忘れずに申請しましょう!!


  [No.1881] (修正1)設定文の草稿 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2014/02/11(Tue) 21:04:43

4/29 9:11に修正:○ナノファイバーの応用分野で国内企業への言及を少し追加

マイルストーン
・ナニワが新素材の開発で開発する素材はナノファイバー!
・頑張ってナノファイバーの開発と量産化に成功
・開発したナノファイバーをこれまで鉱山や工場、燃料精錬所等で環境対策で使っていた空気清浄や汚水濾過用のフィルタの性能が向上した。
・海法さんから話が来たよ→よし、これを主軸に輸出を検討してみよう

プレゼン風の設定文にしてみました。

/*−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−*/

○とあるプレゼン会議室にて
あー、あー。テステス。マイクはOK。
それではこれよりナニワアームズ商藩国の新素材の開発プロジェクトの概要説明を行いたいと思います。

我が藩国では鉱脈の発見からの鉱山、ラグドールの共和国共通機採用に続く、新しいナニワアームズの産業の柱に繋がる一手が模索されてきました。
そして乃亜さん経営のブティックである歪月の好調や産業育成準備を経て、主要産業として軽工業が起こり、藩国民の関心も繊維の開発に向いています。

しかし衣料品向けの繊維を開発するとなると、安い人件費に豊富な働き手で圧倒的なシェアを誇る土場藩国さんとの価格競争に陥りかねません。(URLリンク:http://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=4780
以前に鉱山から産出される資源が海外の資源産出地との競合で買い叩かれた(リンク:http://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=13756)事により国民の生活が苦しくなった事を考えると、同じ轍を踏むのは避けたい所です。

幸い、我が藩国では様々なI=Dの開発を通して優れた工業技術を獲得してきました。
そこで土場藩国等のライバルとの差別化を図り、なおかつ得意分野で勝負する為にナノファイバーの開発とその量産化に着手したいと思います。

○ナノファイバーとは?
繊維の太さがナノサイズの繊維をナノサイズファイバーと言います。
具体的には直径が1nm以上で100nm未満のものです。
ちなみに普通の市販の繊維はミクロファイバーで大まかに言うとナノファイバーとは市販の繊維より1000分の1の太さという訳です。
これがどのくらい細いかと言うと繊維1本の直径が何とウィルスより細いのです!!
その為、軽くて丈夫な繊維を作る事が可能になります。(同じ空間に普通の繊維よりギュッと高密度で繊維がある為)

そしてナノサイズファイバーの構造をナノサイズで制御して集合化、階層化して精密な構造設計を行ったものをナノ構造ファイバーと言います。
こうする事で繊維に様々な特性や機能を付与させる事が出来るのです。
例えば汗を逃がし、雨をはじく繊維を作ったり、高機能・高性能フィルター用の繊維を作る事ができます。
そして我が藩国が目指すナノファイバーとはナノ構造ファイバーの事を示しています。

○ナノファイバー開発の課題
当然の事ながらそんな極小単位の繊維の製造や構造制御は非常に高度な技術が必要とされます。
しかし我が藩国ではラグドールを代表とするI=Dの開発・製造が盛んです。
当然、I=Dは精密機械の塊で特に機械の頭脳とも言えるCPU等の精密部品の製造では、
砂漠の真ん中にあるナニワアームズでは砂粒はもとより埃一つも気を使うものです。
勿論、極小単位の繊維の製造は初めての試みではありますが、
機械による精密作業はナニワのお家芸とも言えるもので下地は十分と言えるでしょう。
また開発した成果物の量産化もジャバニーズ→ラグドールで培ったノウハウが活きる筈です。

○ナノファイバーの応用分野
ナノファイバーの応用分野としては
ナノサイズ効果による流体力学特性でのフィルタ、光学特性による電子媒体のディスプレイ
電気特性によるウエアラブルエレクトロニクスや太陽電池
力学特性による構造物の強化、補強等々が考えられます。
今回のプロジェクトに参加して頂いたナニワの各業種の企業にはプロジェクトの成果であるナノファイバーの技術を持ち帰って貰い、
それぞれの分野への応用して頂くことを期待しています。
ただ将来的には様々な分野での活用が期待できますが本プロジェクトではナノファイバー応用の最初のモデルとして、
まずは身近な所でナニワの様々な施設での環境対策(リンク:http://cwtg.jp/bbs2/nisetre.cgi?no=28336http://www.eonet.ne.jp/~kasalelia/idress/mine/#h6http://www.eonet.ne.jp/~kasalelia/idress/metallurgy/safety.html)で用いられていた空気清浄フィルタや汚水濾過フィルタに応用して高機能・高性能化を目指します。

○高性能・高品質な空気清浄フィルタや汚水濾過フィルタのニーズ
実は海法よけ藩国さんからは既にメガフロートの海洋汚染対策に使えるフィルターのオファーが来ていたりします。
また閉鎖環境を持つ藩国さんにも空調や汚水処理に同様の需要が見込めます。
そこでナノファイバーと国内で長年使われ続けてきたフィルター技術を用いたフィルターをナニワ印のブランド商品として国外への供給を視野に入れたいと考えています。

長時間に及ぶご静聴、誠に有難うございました。
以上を持ちましてナニワアームズ商藩国の新素材の開発プロジェクトの概要説明会を終えたいと思います。
(深々とお辞儀)

/*−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−*/

P.S.ブランド名の仮案:ナニワ印のアームズフィルタとかどうでしょうかね?


  [No.1883] 妙な伸縮の案その1 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2014/02/11(Tue) 23:57:42
妙な伸縮の案その1 (画像サイズ: 601×391 20kB)

繊維で無くても良いという話からちょっと思い付いた案です。

SS内で添付ファイルの妙な伸縮を繰り返す棒グラフを見せて
誰かに「何?この妙に伸び縮みしている棒グラフは?」と言って貰う。

とかどうだろう。
#ちなみに国民の収入の変遷をイメージしています。


  [No.1886] Re: 妙な伸縮の案その1 投稿者:暮里あづま  投稿日:2014/02/13(Thu) 22:27:37

> 繊維で無くても良いという話からちょっと思い付いた案です。
>
> SS内で添付ファイルの妙な伸縮を繰り返す棒グラフを見せて
> 誰かに「何?この妙に伸び縮みしている棒グラフは?」と言って貰う。
>
> とかどうだろう。
> #ちなみに国民の収入の変遷をイメージしています。

よいですねー。
ラグドール開発とかも入れたいね!

「何?この妙に伸び縮みしている棒グラフ?」
「国民の収入の変遷です」
(ああー・・・・・・・)

的な空気になりそうやけれども。


  [No.1905] SS01草稿その1 投稿者:蘭堂 風光@ナニワアームズ商藩国  投稿日:2014/03/30(Sun) 11:58:40
SS01草稿その1 (画像サイズ: 601×391 20kB)

会議の様子を参考にSSを1本書いてみました。
何か気になる事があればビシバシとツッコミをお願いします。
#後、各PCが出ている場面で自分ならこういう言い回しをしそうとかがあれば是非レスをお願いします。
後、今までのSSでは守上摂政と書いていた部分を一先ず暮里藩王と置き換えてみたんですが、もし他の呼称の方が良ければそれもレスをお願いします。
#なんというか字面が少し勇ましいかなあとか思ったり。暮里女王とか暮里王女とかの方が良いかな?


/*−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−*/

○ナニワ繊維開発物語

東には富士山、南には海が臨む広大な砂漠、その真ん中で交差する交易路を通る行商人の憩いの場であるオアシス。
オアシスの周辺では12個の吹き抜けが開き、地下に風とお日様を届ける。
風が通り、お日様が差し込む地下都市ナニワアームズの一角にナニワ行政庁は今も昔も変わらずにポツンと佇んでいた。

そして相変わらずにおコタとその上で丸くなる王猫トラさんを囲んで政府首脳陣は今日も今日とて藩国会議をしているのであった。

/*/

「えー、それでは本日の議題である産業育成についての会議を行う前にまずは現状を整理したいと思います」
ごそごそと蘭堂が取り出した一枚の紙をホワイトボードに貼りつける。
紙面には妙な伸縮を繰り返す棒グラフが描かれていた。
「何?この妙に伸び縮みしている棒グラフ?」
と皆を代表して暮里藩王が疑問を口にする。
「国民の収入の変遷をまとめてみました」
えっへんと胸をはる蘭堂。
「「ああー、な、なるほど。。」」
と異口同音で納得しつつも微妙な表情を浮かべる政府首脳陣。
どことなくショボーンな雰囲気である。
「あ、あれ?そこで落ち込まないで!この現状を踏まえて、どう改善していくかを相談するのが重要なんだから!」
「ま、まあそうですね。話を続けて下さい」
何とか気を取り直した真輝が続きを促す。
「りょーかいです。ゴホン!では改めて説明を続けさせて貰います」
「グラフが示すように山あり谷ありな我が藩国の経済状況ですが冶金工場完成後に鉱山が主要産業になった後は資源頼りの状態が続いていました」
「そして我が藩国の国民の台所事情にダイレクトにダメージを与えた原因はデフレ以外としては鉱山が使えなかったり、資源の価値や需要が下がった事が原因でした」
「つまり主要産業が資源1本という状態は非常に脆く、資源の価値と国民の台所事情がダイレクトに連動してしまいます」
「ライバルとして海外の資源産出地が沢山ある上に、今後、T18の局面を乗り越えた後は情勢も落ち着いて軍需が下がると予想されるので資源の需要も更に下がると思います」
「このまま鉱山一本では藩国の経済は苦境に立たされると予想できます。そこで新しい産業の柱が必要になってきます」
「幸い、産業育成準備が好調に推移したお蔭で繊維産業が興ってきました」
ふむふむとメモを取ったり、思いを巡らしたりする一同。
「ラグドールも好評で無事、共通機に採用されたしね」
と暮里藩王。
「ですな。うちの藩国の技術力の高さが認められたって事だと思います」
「そして乃亜さんのショップ経営のお蔭で藩国民の技術者の間でも繊維に関心が集まってそうです」
「そこで今こそ以前からプランが練られていた繊維産業にまつわる新素材の開発を本格的に始動するタイミングでは無いかと思います」
そう説明を終えるといそいそと蘭堂はおコタに戻り、ミカンを摘まむ。
「なるほど。確かに良い頃合いだね。よし、うちの技術力を活かした繊維での新素材の開発を進めよう」
藩王の鶴の一声に皆が頷く。
「それでどんな繊維にします?」
と乃亜が疑問を提示し、それに暮里藩王が答える。
「うん。それには腹案があってね」
「うちは地下に鉱脈あるし冶金工場もあるから、工場から出る排水とか排煙とかをクリーンにする技術って研究もされてるはずだし、濾過技術がそこそこあるはずなんだよね」
「なので、そういうのに適用できる高性能なフィルターとかが良いかな」
「そうなるとナノファイバーという繊維を開発できればフィルターだけでなく、他の事にも応用できそうです」
真輝が情報を漁りつつ、候補をピックアップしていく。
「うんうん。良いね。ではこうしよう、まずはナノファイバーを開発し、その適用例として濾過フィルターに適用してみる。上手くいけばそれを商業展開を考えると」
「蘭堂さん、どう?こういう方向でプロジェクトを進められそう?」
「うーん、何とか行けそうですね。来週辺りに企画書をまとめ直して提出します」
「了解ー。蘭堂さんはそれでよろしくー。じゃあ真輝さんは引き続き・・」
テキパキと指示を出し始める暮里藩王とそれを受けて動き始める政府首脳陣。

その様子をおコタの上で眺めていたトラさんが「にゃーん」と満足そうに一鳴きするのであった。

/*/

蘭堂が国内の技術者を集めて、本格的なプロジェクトチームを発足させて方向性や中間目標を示し、
真輝は技術資料・論文等の収集や整理、プロジェクトの研究成果の管理等を行い、
乃亜は繊維に関する知識面でのサポートやアドバイス、フォローを行う。
そして暮里藩王が全体の進捗を管理し、必要に応じてコテ入れを行った。

こうして政府首脳陣が忙しなく動き始める。
プロジェクト始動を知らせるポスター等の告知が行われ、繊維に興味を持っていた技術者の何人かが足を止めてポスターを覗き込む。
数人がプロジェクトの参加を表明し、早速、研究室や工場が整備され始める。
少人数の為に進みはゆっくりだが目新しい分野である為に日々新しい発見の連続に思わず小躍りするスタッフ一同であった。
そんな楽しげな雰囲気を目にした他の技術者や研究者が数十人、足を止めてパンフレットを見直す。
そして次の日には十数人が新たにプロジェクトへ参加した。(そして面接をした政府首脳陣も大忙しであった)

少しずつ利用者が増えていく研究室や工場の食堂に調理師のおばちゃん達もそろそろ本気出して頑張るかと腕まくり。

「ただいまー」
そう声をかけて帰宅した、とある商人の旦那さん。
「「おかえりー」」と子供達が嬉しそうに出迎え、思わず旦那さんの顔が綻ぶ。
仕事着から普段着に着替えていると最近、やけに張り切っている妻の様子にふと気が付いた。
そこで家族揃って晩飯を食べながら軽く尋ねてみた。
「そういえば最近何か嬉しい事でもあったのかい?」
子供の口のまわりについたケチャップを拭き取ってあげながら、食堂のおばちゃんが答える。
「それがねえ、最近、発足したプロジェクトが好調らしくて、技術者や研究者の人達が張り切っていてね。うちも負けてられないからねえ」
「ほうほう、なるほど」と相槌を打ちつつ、これは商機がありそうだと考え始める商人の旦那さんであった。

こうして始めはゆっくりと進み始めたプロジェクトは次第に規模と勢いを増してナニワアームズ商藩国全体の規模へと広がっていくのであった。

/*/

「プロジェクトの進捗具合はどう?」と蘭堂に尋ねる暮里藩王。
「良好ですね。始めは少し手間取りましたが、最近はスタッフも充実してきましたし、段々興が乗ってきたのか皆の意欲も高いです」
「勿論、繊維という新しい分野だけに日々、色々な課題が発生していますが、それを上回る熱意で次々と課題がクリアされています」
と資料を確認しながら蘭堂が答える。
「後、1ヶ月ぐらいで具体的な成果が形になりそうですね」
「そっかそっか。それは何よりだね」

/*/
それから1ヶ月後、毎度おなじみ政庁の一室。

「以上の様に各種フィルターにナノファイバーを応用した結果、工業用汚染水のろ過装置とか空調フィルターで大幅な性能の改善が見られました」
「多少、従来のフィルターよりはコストがかさみますが、効率はこちらの方が遥かに上ですね」
と真輝が研究成果を政府首脳陣に発表した。

「「なるほどー」」

「良い感じですね」「うんうん」
と政府首脳陣が好調な成果に喜んでいると、バターンと扉を開いて暮里藩王が勢いよく入ってきた。
「おーい、皆、聞いて聞いて」

「どうしたんですか、そんなに慌てて?」
乃亜が声をかけると
「うん、研究成果を元に軽く他藩国に売り込みをしてみたんだけど、閉鎖環境を持つ藩国の手応えが中々良くてね」
「何と海法よけ藩国さんからは早速オファーが掛かったよ!」

「おお凄い!」
「他藩国から早速オファーとは幸先がいいですね」
「うん、この調子で商業化目指して頑張ろう!」

「「おー!」」

こうしてプロジェクトは更に商業化を目指して邁進するのであった。

/*−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−*/

#ちなみにB海法等によるなりすまし対策として個人ではなく、藩国同士の交渉という事でちょっとぼかしてみました。


  [No.1908] Re: SS01草稿その1 投稿者:暮里あづま  投稿日:2014/04/07(Mon) 15:08:14

お疲れ様です。
SS有難うございます。

女王とか王女とかは勘弁してくださいw
ぶっちゃけ男の格好したままですぜ!

あと、まだ藩王になってないのでその辺どうかなー
お花見で一応確認はしてみるつもりですが、A世界に帰らないとおちおち即位できないし!!(泣)

あと、1点変更してもらいたい部分があって、この部分。

> /*/
>
> 蘭堂が国内の技術者を集めて、本格的なプロジェクトチームを発足させて方向性や中間目標を示し、
> 真輝は技術資料・論文等の収集や整理、プロジェクトの研究成果の管理等を行い、
> 乃亜は繊維に関する知識面でのサポートやアドバイス、フォローを行う。
> そして暮里藩王が全体の進捗を管理し、必要に応じてコテ入れを行った。
>
> こうして政府首脳陣が忙しなく動き始める。
> プロジェクト始動を知らせるポスター等の告知が行われ、繊維に興味を持っていた技術者の何人かが足を止めてポスターを覗き込む。
> 数人がプロジェクトの参加を表明し、早速、研究室や工場が整備され始める。
> 少人数の為に進みはゆっくりだが目新しい分野である為に日々新しい発見の連続に思わず小躍りするスタッフ一同であった。
> そんな楽しげな雰囲気を目にした他の技術者や研究者が数十人、足を止めてパンフレットを見直す。
> そして次の日には十数人が新たにプロジェクトへ参加した。(そして面接をした政府首脳陣も大忙しであった)
>
> 少しずつ利用者が増えていく研究室や工場の食堂に調理師のおばちゃん達もそろそろ本気出して頑張るかと腕まくり。
>
> 「ただいまー」
> そう声をかけて帰宅した、とある商人の旦那さん。
> 「「おかえりー」」と子供達が嬉しそうに出迎え、思わず旦那さんの顔が綻ぶ。
> 仕事着から普段着に着替えていると最近、やけに張り切っている妻の様子にふと気が付いた。
> そこで家族揃って晩飯を食べながら軽く尋ねてみた。
> 「そういえば最近何か嬉しい事でもあったのかい?」
> 子供の口のまわりについたケチャップを拭き取ってあげながら、食堂のおばちゃんが答える。
> 「それがねえ、最近、発足したプロジェクトが好調らしくて、技術者や研究者の人達が張り切っていてね。うちも負けてられないからねえ」
> 「ほうほう、なるほど」と相槌を打ちつつ、これは商機がありそうだと考え始める商人の旦那さんであった。
>
> こうして始めはゆっくりと進み始めたプロジェクトは次第に規模と勢いを増してナニワアームズ商藩国全体の規模へと広がっていくのであった。
>


政府首脳人が人集めからやってる感じですが、これは乃亜さん経由もしくは冶金工場等の政府施設で今まで実績のある企業や団体に声をかけてそこ主導で人集めて進めてもらうのが良いです。

こちらは、企業や工場にこういうものが欲しいという希望と予算を出して、開発参加希望で返信があったとこに依頼する形?
複数からの希望があれば共同研究してもらう。
政府機関の研究所とかもリアルでそんな感じよね。確か。


  [No.1914] Re: SS01草稿その1 投稿者:蘭堂 風光@ナニワアームズ商藩国  投稿日:2014/04/13(Sun) 12:05:14

> お疲れ様です。
> SS有難うございます。
>
> 女王とか王女とかは勘弁してくださいw
> ぶっちゃけ男の格好したままですぜ!
>
> あと、まだ藩王になってないのでその辺どうかなー
> お花見で一応確認はしてみるつもりですが、A世界に帰らないとおちおち即位できないし!!(泣)
ふむふむ。了解です。
現状だと即位できるぐらいまで情勢が安定するのには時間が掛かりそうだし、
新素材の開発では暮里摂政で大丈夫そうですな。
即位後に新しく取得申請したアイドレスのときは暮里藩王で。
>
> あと、1点変更してもらいたい部分があって、この部分。
>
> > /*/
> >
> > 蘭堂が国内の技術者を集めて、本格的なプロジェクトチームを発足させて方向性や中間目標を示し、
> > 真輝は技術資料・論文等の収集や整理、プロジェクトの研究成果の管理等を行い、
> > 乃亜は繊維に関する知識面でのサポートやアドバイス、フォローを行う。
> > そして暮里藩王が全体の進捗を管理し、必要に応じてコテ入れを行った。
> >
> > こうして政府首脳陣が忙しなく動き始める。
> > プロジェクト始動を知らせるポスター等の告知が行われ、繊維に興味を持っていた技術者の何人かが足を止めてポスターを覗き込む。
> > 数人がプロジェクトの参加を表明し、早速、研究室や工場が整備され始める。
> > 少人数の為に進みはゆっくりだが目新しい分野である為に日々新しい発見の連続に思わず小躍りするスタッフ一同であった。
> > そんな楽しげな雰囲気を目にした他の技術者や研究者が数十人、足を止めてパンフレットを見直す。
> > そして次の日には十数人が新たにプロジェクトへ参加した。(そして面接をした政府首脳陣も大忙しであった)
> >
> > 少しずつ利用者が増えていく研究室や工場の食堂に調理師のおばちゃん達もそろそろ本気出して頑張るかと腕まくり。
> >
> > 「ただいまー」
> > そう声をかけて帰宅した、とある商人の旦那さん。
> > 「「おかえりー」」と子供達が嬉しそうに出迎え、思わず旦那さんの顔が綻ぶ。
> > 仕事着から普段着に着替えていると最近、やけに張り切っている妻の様子にふと気が付いた。
> > そこで家族揃って晩飯を食べながら軽く尋ねてみた。
> > 「そういえば最近何か嬉しい事でもあったのかい?」
> > 子供の口のまわりについたケチャップを拭き取ってあげながら、食堂のおばちゃんが答える。
> > 「それがねえ、最近、発足したプロジェクトが好調らしくて、技術者や研究者の人達が張り切っていてね。うちも負けてられないからねえ」
> > 「ほうほう、なるほど」と相槌を打ちつつ、これは商機がありそうだと考え始める商人の旦那さんであった。
> >
> > こうして始めはゆっくりと進み始めたプロジェクトは次第に規模と勢いを増してナニワアームズ商藩国全体の規模へと広がっていくのであった。
> >
>
>
> 政府首脳人が人集めからやってる感じですが、これは乃亜さん経由もしくは冶金工場等の政府施設で今まで実績のある企業や団体に声をかけてそこ主導で人集めて進めてもらうのが良いです。
>
> こちらは、企業や工場にこういうものが欲しいという希望と予算を出して、開発参加希望で返信があったとこに依頼する形?
> 複数からの希望があれば共同研究してもらう。
> 政府機関の研究所とかもリアルでそんな感じよね。確か。
ふーむ。企業か、そういえばこれまで作成したSSで企業って考えた事なかったなあ。
ともあれ了解です。


  [No.1915] 【アイデア募集】ナニワアームズ商藩国にありそうな企業や団体のイメージやアイデアを募集! 投稿者:蘭堂 風光@ナニワアームズ商藩国  投稿日:2014/04/13(Sun) 12:36:55

新素材の開発でのナノファイバーの開発プロジェクトでの人員募集の所で
現実の政府機関の研究所のように企業や工場にオファーを出す方式にしてはどうかとあづまさんから提案がありました。

ほうほうと思ったのですが、良く考えてみるとこれまでSSを作成時にナニワの企業ってあんまり考えた事が無かった。
そこで下地作りとして皆がぼんやりとイメージしているナニワでありそうな企業や団体ってどんな感じ?というのを募集したいと思います。
#何と無く、皆がありそうと思えるものを使った方が自然な感じにならないかなあと思っています。
後、国内の研究者や技術者が所属してそうな組織も募集です。

例えば
研究機関を抱える大企業とか、色々な貿易取引を行う商業企業とか、個人商店とか、町工場、零細中小企業、家族経営の酪農家、個人実業家、財閥グループ、
I=D工場や冶金工場の国有施設、株式会社とか、派遣会社とか、チェーン店とか、外資系企業とか、
他藩国の支店とか、職人ギルドとか、藩国軍所属の研究者とか、ベンチャー企業とか、ボランティア団体とか、アパレル企業とか。

今回は共和国全土を襲ったデフレが一段落した頃の時期をSSの舞台として考えています。

この頃にナニワにありそうな企業、団体、組織のイメージを募集したいと思います。(研究者や繊維に関係しそうなものでもそれ以外でもOK)
ぼんやりとしたイメージを形作る為に兎に角、1つでも多くの例が欲しいので、箇条書きでずらーっと書いて貰えるとうれしいです。
是非、よろしくお願いします。
#ちなみに他の人と重複してても全然OKです。気にせずバンバン書いてください。
#(寧ろ、複数人の人が思いつくものの方がナニワにありそうという事で設定を拾いやすいぐらいです)


  [No.1916] Re: 【アイデア募集】ナニワアームズ商藩国にありそうな企業や団体のイメージやアイデアを募集! 投稿者:暮里あづま  投稿日:2014/04/16(Wed) 17:53:35

ざっくりと思い出すのはこんな感じです。


レンズ系の町工場。(むかーしナニワの双眼鏡は良いという話だったので)
繊維系の下着系は量がいるので、多分工場。
あと、そもそもの綿や羊毛を繊維にするのは大きめの工場があるかと。
あとは、反重力カーつくってる車の工場もあるのかな。
I=D工場は国営やね。軍事施設。
あとは国営で冶金工場があるからそれに付随した民営の工場もあるはず。
製鉄とか鋳物とか、ヘラ絞りみたいなのもあるのかなー。

鋼鉄工場は金属粉とは切っても切れないから粉塵系の汚染対策はしていると思いたい。
あと、汚染水か。
それなりに研究も技術が進んでいるという前提で作っちゃえば良いのでは。

繊維系でいえば、研究者が居そうなのは、繊維を作る工場をもってる会社かなぁ?
ファッション系は出来た生地からスタートなので。



あと、細かい細工物(アクセサリーもだし、彫金もだし)を作ってる個人商店ありました。
銀細工、漆職人、金箔職人、宝石も扱ってた。
衣料品店は、バラックみたいなのを建てて営業してる。お店はボロいけど、すごいいい商品を作ってるそうです。(こっちは主にファッション系)
ただし、第7世界人には内緒にしているので(なのでB世界人もこない)、こっちから出向くのは無しで。
こっちは個人商店の集まりだと思うので、組合とか連合みたいなのがあるかもですね。


こないだ、TVでセルロースナノファイバーってのやってた。
マリンナノファイバーってのもあるんだね。
http://www.nogimasaya.com/research/transparent/
http://www.m-kagaku.co.jp/newsreleases/2013/20130318-1.pdf

ナノファイバーについて
http://www.nafigate.com/jp/section/portal/app/portal-article/detail/69818

材料ひとつで効果も使用用途も変わってくるっぽい。
http://www.mecc.co.jp/html/technology/nanofiber_2.html

なんだろうなぁ。
ろ過装置だけじゃなくて、ナノファイバーを作る技術そのものを作ったらええんかしら。
http://www.mec-int.co.jp/pdf/nanofiber.pdf
http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr130129.html


  [No.1924] SS01草稿その2 投稿者:蘭堂 風光@ナニワアームズ商藩国  投稿日:2014/04/29(Tue) 11:48:09

後半部分を企業を絡めるように幾つか手直ししてみました。
こんな感じでどうですかね?引き続きツッコミよろしくです。
#ちなみにもう1つSSを検討中なんだけど、そっちは粗筋とオープニングを書いた所で筆が止まっています。ちょっと時間が掛かりそう。

/*−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−*/

○ナニワ繊維開発物語

東には富士山、南には海が臨む広大な砂漠、その真ん中で交差する交易路を通る行商人の憩いの場であるオアシス。
オアシスの周辺では12個の吹き抜けが開き、地下に風とお日様を届ける。
風が通り、お日様が差し込む地下都市ナニワアームズの一角にナニワ行政庁は今も昔も変わらずにポツンと佇んでいた。

そして相変わらずにおコタとその上で丸くなるトラさんを囲んで政府首脳陣は今日も今日とて藩国会議をしているのであった。

/*/

「えー、それでは本日の議題である産業育成についての会議を行う前にまずは現状を整理したいと思います」
ごそごそと蘭堂が取り出した一枚の紙をホワイトボードに貼りつける。
紙面には妙な伸縮を繰り返す棒グラフが描かれていた。
「何?この妙に伸び縮みしている棒グラフ?」
と皆を代表して暮里摂政が疑問を口にする。
「国民の収入の変遷をまとめてみました」
えっへんと胸をはる蘭堂。
「「ああー、な、なるほど。。」」
と異口同音で納得しつつも微妙な表情を浮かべる政府首脳陣。
どことなくショボーンな雰囲気である。
「あ、あれ?そこで落ち込まないで!この現状を踏まえて、どう改善していくかを相談するのが重要なんだから!」
「ま、まあそうですね。話を続けて下さい」
何とか気を取り直した真輝が続きを促す。
「りょーかいです。ゴホン!では改めて説明を続けさせて貰います」
「グラフが示すように山あり谷ありな我が藩国の経済状況ですが冶金工場完成後に鉱山が主要産業になった後は資源頼りの状態が続いていました」
「そして我が藩国の国民の台所事情にダイレクトにダメージを与えた原因はデフレ以外としては鉱山が使えなかったり、資源の価値や需要が下がった事が原因でした」
「つまり主要産業が資源1本という状態は非常に脆く、資源の価値と国民の台所事情がダイレクトに連動してしまいます」
「ライバルとして海外の資源産出地が沢山ある上に、今後、T18の局面を乗り越えた後は情勢も落ち着いて軍需が下がると予想されるので資源の需要も更に下がると思います」
「このまま鉱山一本では藩国の経済は苦境に立たされると予想できます。そこで新しい産業の柱が必要になってきます」
「幸い、産業育成準備が好調に推移したお蔭で繊維産業が興ってきました」
ふむふむとメモを取ったり、思いを巡らしたりする一同。
「ラグドールも好評で無事、共通機に採用されたしね」
と暮里摂政。
「ですな。うちの藩国の技術力の高さが認められたって事だと思います」
「そして乃亜さんのショップ経営のお蔭で藩国民の技術者の間でも繊維に関心が集まってそうです」
「そこで今こそ以前からプランが練られていた繊維産業にまつわる新素材の開発を本格的に始動するタイミングでは無いかと思います」
そう説明を終えるといそいそと蘭堂はおコタに戻り、ミカンを摘まむ。
「なるほど。確かに良い頃合いだね。よし、うちの技術力を活かした繊維での新素材の開発を進めよう」
藩王の鶴の一声に皆が頷く。
「それでどんな繊維にします?」
と乃亜が疑問を提示し、それに暮里摂政が答える。
「うん。それには腹案があってね」
「うちは地下に鉱脈あるし冶金工場もあるから、工場から出る排水とか排煙とかをクリーンにする技術って研究もされてるはずだし、濾過技術がそこそこあるはずなんだよね」
「なので、そういうのに適用できる高性能なフィルターとかが良いかな」
「そうなるとナノファイバーという繊維を開発できればフィルターだけでなく、他の事にも応用できそうです」
真輝が情報を漁りつつ、候補をピックアップしていく。
「うんうん。良いね。ではこうしよう、まずはナノファイバーを開発し、その適用例として濾過フィルターに適用してみる。上手くいけばそれを商業展開を考えると」
「蘭堂さん、どう?こういう方向でプロジェクトを進められそう?」
「うーん、何とか行けそうですね。来週辺りに企画書をまとめ直して提出します」
「了解ー。蘭堂さんはそれでよろしくー。じゃあ真輝さんは引き続き・・」
テキパキと指示を出し始める暮里摂政とそれを受けて動き始める政府首脳陣。

その様子をおコタの上で眺めていたトラさんが「にゃーん」と満足そうに一鳴きするのであった。

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プロジェクト本格始動に伴い、まず最初に行われたのは研究スタッフを始めとした人員の確保である。
研究者・技術者については
・過去のラグドールの開発プロジェクトで実績がある人物を通して各種企業、町工場等にスタッフを募集。
・乃亜が服飾業を経営している経験とコネを活かして国内の有望な企業や工場にナノファイバー開発に興味や意欲がある人材の派遣を依頼。
・I=D工場などの国営施設に勤務している藩国専属の研究者グループからはベテランを派遣。

営業や事務方については
・事務方は普段政庁で一緒に働いている気心が知れた人材を派遣。
・営業には政府の広報部に加えて、国内の個人商店組合を介して意欲のある商人達の紹介を依頼。

と言った方法で募集され、政府首脳陣による面接を行って最終的なプロジェクトチームが決定、発足した。

その後は蘭堂がプロジェクトチームとの交渉や研究の方向性・中間目標の提示を、
真輝が技術資料・論文等の収集や整理、プロジェクトの研究成果の管理等を、
乃亜は繊維に関する知識面でのサポートやアドバイス、フォローに加えて広報や営業の管理を行う。
そして暮里摂政が全体の進捗を管理し、必要に応じてコテ入れを行った。

こうして政府首脳陣が忙しなく動き始める。
広報部を通してプロジェクト始動を始めとしたプロジェクトの進捗はポスターやラジオによって積極的に国内への広報活動が行われ、
研究・開発に必要な機材の発注が国内の町工場にも順次行われた。
プロジェクトの本拠地には臨時の寄宿舎等も整備され、周辺には研究スタッフ達の胃袋を満たす様々な飲食店の店舗や屋台が立ち始める。

プロジェクトが進むにつれて拠点を中心に活況が広がり、有用性を感じ取った国内のメーカーや企業、商人達もプロジェクトの積極的な参入を検討しはじめた。

始めはゆっくりと進み始めたプロジェクトは次第に規模と勢いを増してナニワアームズ商藩国全体の規模へと広がっていくのであった。

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そびえるように積み上げられた資料の山。
その合間からは蘭堂と真輝が打ち合わせを行ったり、プロジェクトの進捗資料に目を通している様子が見え隠れする。
ちなみに乃亜嬢は広報の為に外回りである。
コンコンと開かれたままの入り口の扉を軽くノックして暮里摂政が様子見に現れる。

「プロジェクトの進捗具合はどう?」と蘭堂に尋ねる暮里摂政。
「中々好調ですねえ。事前に行ったプレゼンが功を奏したのか、どの企業も結構優秀な人材を出向してくれたみたいです」
「みんな意欲が高くて発想も柔軟、うちの国営施設専属のベテラン研究者達の研究ノウハウも吸収しているようで徐々に成果が上がってきています」
「お蔭で繊維という新しい分野だけに日々、色々な課題が発生していますが、それを上回る熱意で皆が次々と課題をクリアしていますね」
「なるほどなるほど」
「ただ参入希望の企業も増えていてプロジェクトの規模が多くなり始めているので手伝いの増員をお願いしたい所です」と真輝。
「分かった。その辺は任せといて、心当たりがあるから」
「後はそうですねえ。このペースなら後1ヶ月ぐらいで具体的な成果が形になりそうですね」
と資料を確認しながら蘭堂が答える。
「そっかそっか。それは何よりだね」

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それから1ヶ月後、毎度おなじみ政庁の一室。

「以上の様に各種フィルターにナノファイバーを応用した結果、工業用汚染水のろ過装置とか空調フィルターで大幅な性能の改善が見られました」
「多少、従来のフィルターよりはコストがかさみますが、効率はこちらの方が遥かに上ですね」
と真輝が研究成果を政府首脳陣に発表した。

「さらに藩国専属の研究スタッフがこれまでの藩国規模のプロジェクトを通して積み上げていた研究開発や安全管理、機密情報の取り扱い方等のノウハウも各企業から出向して貰っていた研究者・技術者へ上手く伝播する事が出来たかなと」
「そしてナノファイバーの研究成果に手応えを感じたのか本プロジェクトに参入していた企業の幾つかで新人研究者や技術者の新規雇用が増えているみたいで研究部門の新設を検討していそうです」
と引き継ぐように蘭堂がプロジェクト参入企業の動向を軽く紹介した。

「「なるほどー」」
「良い感じですね」「うんうん」

そうして政府首脳陣が好調な成果に喜んでいると、バターンと扉を開いて暮里摂政が勢いよく入ってきた。
「おーい、皆、聞いて聞いて」

「どうしたんですか、そんなに慌てて?」
乃亜が声をかけると
「うん、研究成果を元に軽く他藩国に売り込みをしてみたんだけど、閉鎖環境を持つ藩国の手応えが中々良くてね」
「何と海法よけ藩国さんからは早速正式なオファーが掛かったよ!」

「おお凄い!」
「他藩国から早速オファーとは幸先がいいですね」
「うん、この調子で商業化目指して頑張ろう!」

「「おー!」」

こうしてプロジェクトは更に商業化を目指して邁進するのであった。

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  [No.1907] SS02草稿その1 投稿者:蘭堂 風光@ナニワアームズ商藩国  投稿日:2014/03/30(Sun) 18:28:42

SSその2です。
こっちは設定国民がメインです。
こちらも何か問題がありましたら、ビシバシとツッコミをよろしくお願いします。
#ちょっと短いかな?

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○ナニワ商人の意地
さて私の名前は藤堂ケント、2人の娘と調理師の妻を持つ商人である。
今日は国内で話題になりつつある新素材開発プロジェクトで開発中であるナノファイバーに商機があると睨んで話を伺いに行ってきた所だ。

結論から先に言うと研究データを見る限り、多少値が張るがそれに見合うというかお釣りがくる性能だった。
何よりこれを上手く商品化出来れば確かに日常生活の幾つかのシーンで各段に利便性が高まりそうである。
商人の間で伝わる古い言い回しである三方よしを実現できそうだと私の勘が告げている。
売り手、買い手が満足し、更に環境保全に役立つ事で地域社会にも貢献できそうだ。
まさに三方よし。しかも自国の製品でこれが達成できそうだとなるとナニワ商人としてこの商機を逃すわけにはいかない。
早速、二つ返事で新素材開発プロジェクトのスタッフに参加し、営業を担当する事となった。

まずは手始めにプレゼン用の商品データをパンフレットにまとめ、工業が盛んな藩国やビル等の空調設備の需要が多い都心部の企業に売り込みを始めた。
しかしその結果は微妙なものであった。
どうもこれまで取引が無かった所に飛び入りで話を持っていくにはインパクトというか、興味を持ってもらう取っ掛かりが弱いらしい。
中々本腰を入れて話を聞いて貰えなかったのである。

どうすれば上手くプレゼンが出来るかと悩んだ私は資料のデザインに手直ししたり、アピール方法の検討を行ったが、芳しいアイデアは残念ながら思いつかなかった。
そして仕事の進捗が進まなくても時間は問答無用に過ぎていく。
結局、その週はさっぱり仕事が捗らず、週末の休みに家族で市場に買い物に出かけていた。
私は勿論、荷物持ちである。まあ家で煮詰まるよりは気分転換にはなるだろう。

共和国の経済が何とかデフレから立ち直ったお蔭で最近はナニワにも物が流通し始め、
私の同業である商人達が積極的に市を開き、ちょっとしたお祭りに似た活況を呈していた。
妻も珍しい調味料が手頃な値段で買えてホクホクである。
と、娘達がとある屋台の前に立ち止まって、瞳を輝かせながら見入っていた。

屋台のおやじが手際よく、カラカラとザラメを回転釜に入れるとプンと甘く香ばしい香りが辺りに広がりだす。
薄らと糸状になった砂糖が回転釜に生じ、おやじが見る間に割り箸に雲のようにふわふわの綿あめをまとめ上げる。

うん、我が家のお嬢様達もすっかり虜である。
「「おとうちゃん。。」」と見事なユニゾンで催促されたら私もお手上げである。

帰路では手を繋いで片手に持った綿あめを嬉しそうに食べる娘達の様子を微笑ましく見ていたとき、私の脳裏にふと閃きが走った。
これだ!この手があったのをすっかり忘れていた。

翌日、私は早速、新素材開発プロジェクトの研究室に足を運び、現場主任の熊五郎さんに幾つかの試作品の製造を依頼したのであった。

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とある企業の応接室。

取引会社の担当者達の前には一人につき、2つの紙コップが置かれていた。

「それではまずはお手元にある左側のコップの水をお飲みください」
私がそう促すと各々が目の前にあるコップの水に口を付ける。
担当者達は特に口には出さないがまあ普通の水だなと顔に書いていた。
続けて右のコップを勧めると半信半疑と言った態で口を付けた担当者一同はおっ?と一様に表情を変化させる。
「如何でしょう?左側は従来のフィルターで浄水したお水で右側は我が社の新製品であるナノフィルターを活用して浄水したものになります」
「ふむ、こんなに違うものなのか」
「ええ、今回は分かりやすくデモンストレーション用に飲み水でしたが、工業用水の処理にもこれと同様にハッキリとした違いが表れています」
「お手元に配布した資料のP.28に具体的な試験データが載っていますのでまずはそれをご覧になって下さい」
説明しながらも、担当者達が資料を眺める顔つきが変わっていた事に手応えを感じた私は思わず心の中でガッツポーズを決めていた。