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ナニワ作戦会議BBS
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  [No.284] SS(修正版) 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2009/02/21(Sat) 13:23:11

削除してーと言うだけ言って投げっ放しなのもあんまりなのでちょっと修正案を考えてみました。

要は現状に不満(不景気など)やら何やらがあるから麻薬での現実逃避をしようとするはず。
逆に言えば、やりがいや面白さを示す事ができれば逃避に走らないのではないだろうか?
そして冶金工場での仕事を通して設定国民の人達に労働の喜びややりがいを実感してもらい、積極的なチャレンジ精神を持ってもらうようにできないか?
という考えに基づいてSSを少し修正してみました。

思い付いた事をそのまま文章にしているので話が飛躍していたり、強引に説明を展開していないかどうか等が非常に気になるので感想や突っ込みを貰えると助かります。

/*/−−−−−−−−−−−−−−−−−以下、SSです。


噂の冶金工場(仮)


ショッピングモール”ちかにかもーる”にて

モール内をぶらぶら並んで歩く若者3人組。
「なあなあ知ってるか。新しく鉱脈が発見されたらしいぜ。」
「知っている知っている。それに合わせて冶金工場も建設されるらしいな。」
「ああ、冶金工場っていうと、あの鬼のような形相をした監視員が鞭を持って『モット資源ヲツクルノダー』って労働者を奴隷のように働かせて、公害も垂れ流しのあの地獄のような施設だな。」
(想像する3人組)
「違うだろ!!」「なんでだよ!!」両サイドから素早いナイスツッコミ。
両方からの突っ込みが見事に鼻先へヒットして引っくり返る真ん中の若者。
「あやまれ、各国の冶金工場の人に謝れ。」「どこの世界にそんなやつがいるんだよ!働き手が潰れるだろうが!」

「あいてて、冗談だって。何も両方から同時に突っ込まんでも。」
あいたたと赤くなった鼻を摩りながら身を起こし、口を尖らせながらぼやく真ん中の若者。

「わりいわりい、ボケには反射的に突っ込んじまったよ。」
「いやー、ボケを見ると突っ込まずにはいられないのがナニワっこの習性ってやつだろ。」

「まあ分からんでも無いが(汗。まあさっきの誇張表現だけど、公害問題とか労働環境とかを心配する人は結構いるよな。」

「実際の所、冶金工場ってどんな感じになるんだろうな?」
「うーーん。どんなんだろうな。親父たちは大昔にやっていた事もあるらしいけど。」
「お、噂をすればなんとやらだ。あそこにポスターとパンフレットが置いてあるぜ?」と掲示板付近に貼られているポスターを指差す。
「お、なになに。ふーむ。なるほど。」(※詳しくは鉱脈の発見の下方にあるナニワタイムズ号外を参照)
「これは確かに悪くなさそうだが・・。」
「どう思うこれ?」
「うーん、話半分ってところじゃねえ?」
「暫く様子を見れば嘘か本当か分かるんじゃないか?」
「だよな。あ、俺お袋に買い物を頼まれてたんだ。じゃあこれで。」
「お、もうこんな時間かあ。じゃあまた来週でも」
「おう、またなあー。」
分かれて去っていく若者達。

翌日の朝、冶金工場前。
今日も爽やかな風が頬撫でる。

「・・・で。」

「「「なんでお前達が居るんだよ!!」」」パンフ片手にお互いを突っ込む3人組。

「お前、様子見っていってたじゃねえか。」「いや、最近お袋が仕事を見つけろって五月蠅くてさあ。」
「お前も話半分って言ってただろ。」「良く考えたら話半分でもおいしいし、嘘八百ならボイコットしてトンズラすればいいかなあと。」
「そういうお前はどうなんだよ?」「事務方の仕事ならどこも一緒かなあって思ってさあ。」

 ・・・なんのかんの言いつつ、ナニワ国民も随分逞しくなったものである。

「ま、まああれだ。百聞は一見にしかずってことわざもあるしさ。」
「それだ。そうだよな。まずは自分の目で見ないと。」
「うん、いい事言った。じゃあ、行くとしようぜ。」
気を取り直して冶金工場へと向かう3人組。


昼過ぎ、冶金工場内の社員食堂にて

「よう、3人とも無事で何より。」
「だな。」
「腹減ったし、まずは飯にしようぜ。」
「何々、日替わり定食Aセット、Bセットに・・鍋?」
3人組が首を傾げていると
「いらっしゃい。それはうちの食堂イチオシの鍋セットだよ。
何と鍋の国特製の鍋料理が手軽な値段で味わえるんだ。」
と自信満々の食堂のおばちゃん。
「へー、あの鍋の国の鍋料理か。旨そうだな。おばちゃん、一つ頂戴。」
「あ、俺も俺も。」「俺にも1つよろしく。」
「はいよー。鍋セット3人前ね。まいどありー。」

食卓について鍋セットを前に頂きますと手を合わせる3人。
「おお、結構具だくさんだな。ん、よく味が染みてる。」
「はふはふ。うん、いけるいける。」
「ちょっと熱いけど、スタミナつきそうだな。」
氷が浮かんだお冷を片手に舌鼓を打つ。

「ほふ。そう言えばお前は確か鉱山の採掘部門だったよな。どうだった?」
「うん、流石に結構重労働だけど、その辺は建築とか土木工事とかと一緒だな。」
「粉塵対策とかでマスクとかの装備一式も貸与されるんでちょっと暑苦しい以外は結構大丈夫そうだ。」
「あ、そうそう。後、俺達みたいにハードワークな部署は複数チームでのローテーション制らしいぞ。」
「明日はそれで俺のチームはお休みなんだって。」
「ふーん。(もぐもぐ)そうなのか。そう言えば俺は工場内勤務だったんだけどよ。
思ったより肉体労働の比率は少なめだったな。」
「あれ?そうなのか?意外だな。」
「大体焼けた鉄とかの運搬や加工はベルトコンベアや機械とかで自動的に運搬されたりしててな、
どちらかというとそういう機械操作が多めの職場だな。」
「後、安全規則とか色々覚えたりで手先の器用さとか飲み込みの早いやつ向きな印象。
あ、フォークリフトとかでの重量物の運搬とかあったからそういうの得意な奴も重宝されていたな。」
「事務の方はどうだった?」
「うん、事務の方は管理する従業員の数が少し多い以外は普通の事務職と一緒だな。この辺はどこも一緒だな。まだ始まったばっかりで結構忙しけど。」
「なるほどなあ。どこもボチボチってところかあ。」ごちそうさまと箸をおく。
「だな。」同じく箸をおく。
「まあもう一頑張りだな。おばちゃん、お替りお願いね。」空の鍋を掲げる
「「お前良く食うな!」」
「へへへー。気にすんな。」

夜、仕事終了後

カッポーンという音がなりそうなぐらい大きめの銭湯。

ゴシゴシゴシと横に並んでタオルで背中を洗う3人組

シャワーで石鹸を洗い流す。

どっこいしょと広い湯船に浸かり、ふーっと3人仲良く一息付く。

ごくごくごく、と更衣室で腰に手をやりコーヒー牛乳やフルーツ牛乳などの入った瓶を口に付け美味そうに喉を鳴らす。
「ぷはー、生き返るー。」
「何かオヤジ臭いぞ。とは言え、体を思いっきり動かした後の銭湯は中々だよな。」
「このところ溜まっていた鬱憤がパーっと晴れた感じだ。体を動かすのも結構悪くないもんだな。」
「で結局、仕事どうする?」
「うーん、俺は継続で様子見だな。」
「俺も俺も。」
「なら今度、初任給入ったらどっか飲みに行こうぜ。」
「お、いいね。」
「じゃあ、まずは給与日目指して頑張ろうぜ!」
「「おー!!」」

/*/

一ヶ月後、初任給の日。
いよいよ待ちにまった給与日だ。目の前には上司が立っている。

「はい、今日も一日勤務お疲れ様でした。これは今月分の給料です。どうぞ。」
と上司から給与袋を手渡される。
紙幣で膨らんだ袋の厚みを感じる。
早速、給与袋の中を覗く若者

お、紙幣がひいふうみい・・結構あるな、しかも全部ピン札だ!

一枚を抜き取ってしげしげと眺める。

これが俺が一ヶ月間汗を流して働いて稼いだお金かあ。
お袋から貰う小遣いとは何か違うな。同じお金なのに別モノみたいだ。

/*/

同日、工場からの帰り道

ほくほく顔で歩く3人組。夜間の冷え込みもなんのそのといった感じである。

「給料、結構貰えたなあ。」
「ああ。これでもうお袋にニートだのプー太郎だの言わせないぜ!」ガッツポーズ
「じゃあ明日は休みだし、約束通り軽く初任給祝いで飲みに行くか。」
「だな。行こう行こう。」「異議なーし。」

こうしてナニワアームズの夜は今日も更けていくのであった。


〜舞台裏〜

時は遡ること、鉱脈の発見の直後。毎度お馴染み?ナニワアームズ政庁の休憩所の一角。
鉱脈の発見に喜ぶナニワ政府一同。

「ふっ、ついにこのときがやってきました。」
どっからともなく取り出した伊達眼鏡を着用する蘭堂。キラーンと光らせる。
「なんだなんだ、どうしたランドー?」とイズナ
「資源がゲットできるチャンスです。慢性的な資源不足の共和国ではこれすなわち国際社会に対して対等に交易できるチャンスでもあるのです。」
「確かにそうだな。でも改めて言う程の事か?」
「えーっと、うちの藩国って例えばマスコミというか情報なんかもFEGが捨てた新聞ぐらいしかないと言われるぐらい国際的に立ち遅れています。」
「ふむふむ」
「そしてですね。資源の取引は国外で需要があるんで国外からお金が流れ込んでくる。つまり冶金工場での成果は余程下手を打たない限り国の利益に繋がりやすいと思うんですよ。」
「うーん、それがチャンスだと?」
「逆に言えば、国民の皆さんに利益を還元できるチャンス、即ち労働に対する対価をお給料として明確に示しやすいという訳です。」再び眼鏡をキラーン
「なるほど、何となくいいたい事が分かってきたぞ。」と同じくサングラスを光らせてにやりと笑うイズナ。
「よって今こそ国民の皆さんに労働のやりがいを実感して貰い、それを足掛かりにして彼ら自身の手で積極的、意欲的に産業復興に参入して貰うという訳です。」
一息に話し終えてふーと湯呑に入っていた冷めたお茶を飲み干す。

「さて、その為にはまず、冶金工場での仕事で従業員が疲れきってしまっては駄目です。そこで福利厚生を充実させましょう。」
「じゃあ鍋の国のお鍋が社員食堂で食べられるとかはどうだ?美味しくて栄養満点らしい。」と乃亜
「おお、いいですね。俺もいつかは食べてみたい。藩王どうです?」
「ん。鍋の国の藩王のミサさんに許可を今貰ったところ。」ホットラインの受話器を置くサターン藩王。
「おおー、それは良かった。じゃあ早速段取りとかの作業だな。」

/*/
ここでプロジェクト×(ぺけ)1話分に当たる
ストーリーが繰り広げられるが本筋から脱線しまくるので割愛。
代わりに鍋の国のミサ藩王と国民達の尽力により、冶金工場の食堂のメニューに鍋セットが加わる事になったとのみ、記したいと思う。
#鍋の国の皆さん、どうもありがとうございます。

/*/

この一件で勢いを得た政府一同は会議を行い、色々意見を出し合う。

・近所に銭湯や温泉を誘致して社員割引で利用できるように交渉する。
・給料は是非現金での手渡しで。
・労働基準の見直し。
・溶鉱炉を始めとした大型機械の関係で24時間操業になるだろうからそれを見据えた無理のない勤務体制の検討
・各種手当や祝い金等の充実
・冶金工場の調査や視察
・鉱毒を始めとした環境対策

「と、大体意見は出揃いましたかね?」
「うん、そうね。じゃあ作業分担してやっつけていくとしよう。」
「俺と那由他さん、うさぎさんで冶金工場の調査や視察、環境対策の案を」
「蘭堂さんとイズナは銭湯の誘致をお願いね。」
とテキパキ作業割り振りを始めるサターン藩王。
「福利厚生や各種手当は私と乃亜さんでやります。」と守上摂政
「じゃあそれでお願い。後、那由他さんとシュウマイさんで冶金工場について纏めたナニワタイムズの号外の作成もお願いね。」
「では問題なければこれで解散。各自頑張りましょう。」

おおー!と掛声一発、作業対応に走り始めるナニワ政府一同。

こうしてナニワアームズ政庁の夜は更けていく。


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