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ナニワ作戦会議BBS
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  [No.960] 設定文の草稿その2 投稿者:蘭堂 風光  投稿日:2009/10/13(Tue) 22:20:42

設定文の草稿2です。
設定文は一先ずこれで大体は完成です。
#後は全体的な整合性等で問題が出た時に修正したり、武装面の設定を修正するぐらいの予定。

SSは途中のものです。
但し、SSについては難産なので総入れ替えするかも(汗。

/*/

”次期共和国主力機、それは長きに渡りナニワアームズに影を落とし続けている貧困という名の絶望の闇の中に差し込んだ一条の光明であった。”

○背景
事の起こりはバーミーズ、サイバミーズを経て開発された藩国独自I=Dであるジャバミーズの完成である。
燃費こそ悪いものの、既存のI=Dの常識を覆す可能性を秘めた圧倒的な機動力を有するこの高機動兵器の性能が認められ、遂に次期共和国主力機の開発の話が持ち込まれたのであった。
これまでコツコツと積み上げてきたナニワアームズ商藩国のI=D開発技術が日の目を見るチャンスが到来したのである。
こうして国の威信と国民の期待を背負った次期共和国主力機の開発プロジェクトが開始された。

○技術者達の取り組み
ジャバミーズをベースとした次期共和国主力機の開発において要求される機体性能は主に下記の4つである。
・陸、宇宙対応
・高機動力を活かした回避性能
・運用コスト(主に人機数)の据え置き
・高機動力を活かした武装

このうち陸上と宇宙での活動能力と肝である高機動力はベースとなるジャバミーズの特性を引き継ぐ事で実現可能である。
課題となるのは前述の2つの特性を殺す事無く運用コストと武装の要求を満たす事であった。
もともと実験機という位置づけであったジャバミーズは独自の仕様が幾つか盛り込まれており、共通機としての運用を意識されていなかった為に共通機化及び量産化する場合に運用コストが上昇する可能性が懸念された。
そして武装面での課題はジャバミーズで生じた高機動力と武装特性とのミスマッチの解消である。
ナニワアームズ商藩国の開発スタッフはまずこの2つの問題点に取り組む事となった。

武器開発
まず新規武装の開発の為に開発スタッフは前回の失敗を踏まえ、高機動戦闘での戦術研究を綿密に行う事にしたのである。
これにはホードーが希望号1号機に搭載されていた操縦訓練用プログラムにヒントを得て作成・開発した高機動戦闘訓練・戦術シミュレーターが活用された。
シミュレーターには高機動兵器であるジャバミーズの試験運用データだけでなく、今後I=D戦の主戦場になると思われる宇宙を想定して、大規模な宇宙戦が行われたEV116 第2波に参加していたホードー自身の実戦経験と彼の乗機であったサイベリアンのフライトレコーダーが収集した各種データが反映されている。
このシミュレーターの活用と古参パイロット達の協力により高機動戦闘の戦術研究は大きく前進し、武装は遠距離への狙撃・砲撃を可能とするロングバレルの大口径レーザービーム砲、近距離での戦闘を想定した近距離レーザービーム、高機動力を活かしたランスチャージを可能とするビームラムの3つに絞り込まれた。
その後の実際の武装開発ではエネルギーコストを抑える事が難しく開発が遅れたビームラムの制式採用が見送られ、武装は遠距離・近距離用の2種類に絞られる事となった。

機体開発
量産化、共通機化を前提とした機体設計のリファインは、陸上と宇宙での活動能力と肝である高機動力を殺さないように細心の注意と慎重な検証に基づいて実行された。
量産・共通化を意図したリファインは”多くの藩国及びニューワールドテラ領域工業標準”通称、MANTIS規格に則って行われ、
この際にMANTIS規格の制定時に行われた技術交流を通してもたらされた各藩国の技術やノウハウが大いに貢献した。
またMANTIS規格の導入は機体の部品やモジュールの規格化だけで無く、整備マニュアルの書式の標準化などにも役に立つ事となった。

人材育成
こうして課題を克服して開発が進むに従って次期主力機の整備・運用・操縦ノウハウが蓄積されていくうちに開発スタッフの間で一つの共通の認識が生まれてきた。
それは知識・ノウハウの共有の重要性である。
次期主力機開発を通して得たノウハウを活用する事でハード(機体)面だけでなく、ソフトつまり機体に携わる人材面でのフォローも行えるのではないか?
こう考えた開発スタッフは政府首脳部と掛け合い、次期共和国主力機開発プロジェクトの一環として、これらのノウハウの共有化の試みを行う許可を得た。
具体的な取り組みとしては整備士養成校やパイロット訓練施設の教官や訓練生達の協力を得て、MANTIS規格に沿った整備教本や訓練過程の見直し、高機動兵器を用いた高機動戦闘の慣熟訓練用プログラムの検討が行われ、これらは一定の成果を上げる事に成功した。

○次期共和国主力機開発プロジェクトの終結と今後
こうした技術者達の取り組みによって様々な課題は克服され、遂に要求性能を満たした次期共和国主力機が完成したのであった。
ナニワアームズ商藩国の技術立国としての新たなる一歩がここに刻まれたのである。

○機体性能(性能諸元)
機種:高機動兵器(I=D)
必要人員:パイロット1名、コパイロット2名
巡航速度:〜1000km/h(ダッシュ時には瞬間的に音速突破も可能)
戦闘可能域:陸上、宇宙
用途:高機動力を活かした陽動・撹乱と遠距離火力支援
生産・整備コスト:アメショー、ジャバミーズクラス
想定作戦領域:陸上、宇宙
想定戦闘距離・手段:射撃のみ、近距離及び遠距離
特色:極低装甲。高敏捷。高AR。
欠点:高燃費。低耐久。正面戦闘

○武装
大口径レーザービーム砲
広大な宇宙空間や開けた平地での戦闘における遠距離への狙撃・砲撃を行う為の武装。
ジャバミーズで採用されていた大口径レーザービーム砲を遠距離への狙撃・砲撃時の精度を高める為に砲身を長くすると共に発振部も高出力のものに変更された。
なおビーム砲の大型化に伴い、機動力を殺さないように機体背面のバックアップにバーニアが増設され、
また射撃時の姿勢制御の安定性を高める為に滑空ウィングにバーニアの一部を移設し、稼働できるように変更された。

近距離レーザービーム(仮名)
大口径レーザービーム砲を変形(ORロングバレルを外す)事で収束率を落とし、短距離で広範囲に攻撃できるようにしたもの。

ビームラム(試作品)
取っ手部分以外を非実体のビームで形成した大型の槍で高機動力を活かしたランスチャージを意図して開発される。
しかし非実体の刃を形成し続ける関係上、エネルギーコストを抑える事が難しく、実用に足る試作品の開発が大いに遅れる。
その結果、制式採用の選定に間に合わずお蔵入りとなった不遇の武器。


○SS
右の二の腕に巻いた紺色のスカーフは開発スタッフの証。
パリッと糊が効いた青のツナギに磨き上げられた銀色に輝くスパナを片手にナニワアームズ商藩国の精鋭達が建物の中へと歩を進める。
ここはナニワアームズが誇るアイドレス工場。まさに藩国の技術の砦であり、そこに集う精鋭は藩国中の期待を背負い、日夜研究開発に励むのであった。

・・・とは言っても
足を踏み入れて1分と経たないうちにピカピカだったツナギやスパナが油まみれになるなんて事もナニワではお馴染みの光景ではあった。
活気と喧騒が満ちた構内。溶接の火花が舞い、巨大な機械の作動音が鳴り響き、それに負けじと大声を張り上げて指示を飛ばす古参の整備士。
そして金属と油の匂い。
そこには技術者・専門家としての矜持と情熱が垣間見れるのであった。

新たな風の息吹を予感させる何かがそこにはある気がした。
色々あったが、何とかここまで漕ぎ着ける事が出来たな。
腕を組み、感慨深げに周囲の様子を見守る男。

そう、事の起こりは・・

/*/

事の起こりはバーミーズ、サイバミーズを経て開発された藩国独自I=Dであるジャバミーズの完成である。
燃費こそ悪いものの、既存のI=Dの常識を覆す可能性を秘めた圧倒的な機動力を有するこの高機動兵器の性能が認められ、遂に次期共和国主力機の開発の話が持ち込まれたのであった。
これまでコツコツと積み上げてきたナニワアームズ商藩国のI=D開発技術が日の目を見るチャンスが到来したのである。
こうして国の威信と期待を背負った次期共和国主力機の開発プロジェクトが開始された。

/*/

「守上摂政!今、次期共和国主力機開発の機運が高まっています。今こそ好機!是非プロジェクト実行の承認を!!」
そう力説した男が手にした次期共和国主力機開発プロジェクト計画書には『街頭アンケート、1000人に聞いた次期共和国主力機開発への期待』等といった文字が踊っていた。
その見出しの謳い文句はどうよ?と思ったものの内容そのものは真っ当だったので見出しは見なかった事にした。今度、プレゼンの仕方をもう少しレクチャーしておいた方が良いかもしれない。
ま、それはともかく確かに好機なのは事実だろう。
「よーし、わかった。承認!」
ポンッ!と計画書に押された承認のハンコマーク。
こうして実際にプロジェクトが実行に移される事となり、在野に散っていた開発スタッフが再び集められる事となった。

/*/

とある町工場の一角。
熊の様な巨漢の男は故障した小型ラジオを手にし、ためつすがめつ眺めていた。
「どうだい、熊五郎さん。直りそうかい?」

初老の男が巨漢の男にそう声をかける。

「ああ、このぐらいなら問題ない。まあ任せろ。」
と巨漢の男、熊五郎はその容貌に似合わず器用な手先で手にした小型ラジオを瞬く間に修理した。

「ほれ、じーさん。一丁上がりだ。」
「おー、いつもすまんねえ。」

長引く経済不安から新しい電気機器などが手に入りにくくなったナニワではかなりの年季ものでも近所の整備士に頼み込んで修理して貰うという光景はよくあることである。
と、そこに
ドドドドドドドドドドドド
怒涛の足音と盛大に立ち上る砂煙。その根元に見えた米粒大の人影が瞬く間に間近に迫る。
「ちーっす。郵便屋でーす。ロバート熊五郎さん、お届けものです。」
すれ違いざまに封筒を手渡すとノンストップで走り過ぎてフェードアウトする郵便屋。

「な、なんだったんだ。あれ?」「さあのう?それよりそれ、開けてみてはどうかのう。」
それもそうだなと開けた封筒の中にあった一通の手紙に目を通す熊五郎。
「そうか、いよいよ始まったか。腕が鳴るぜ。」
手紙を握りしめ、嬉しそうに微笑むと工場の奥に声をかける。
「おおーい。お前達、いよいよ出番だぜ。出立の準備をしろ!」

その声に応えて
「「「合点でさあ。親方ー。」」」
と奥から姿を現す整備士達。

/*/
古参パイロットとキャットバスケットが援助物資の運搬を終えた空港で郵便が届く

/*/
共和国環状線から降り立つ整備士2の若者達の元に届けられる郵便。



”この度、次期共和国主力機開発プロジェクトが正式に開始されるはこびとなりました。”
”ここに貴官を開発スタッフと任命すると同時に緊急招集を・・・”

/*/

集結する開発スタッフの面々。
暫くの間、静かな静寂の中で眠りについていたアイドレス工場に再び火がともり、人と言う名の血液を全身にめぐらせて覚醒していく。


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