#要点の地獄、奴隷のように働かされる、あたりを潰す内容想定
#労働内容については執筆中。
#22日のフェイズ進行までには、できるだけ間に合わせます。
#あと、内容的にまずそうなとこあれば修正いれるので指摘お願いします。
冶金工場と鉱山の開発。独自の資源採掘と加工産業を足掛かりに、国を立て直す国家プロジェクトして打ち出されたこの施設は、国民たちに大きな不安の声で受け止められた。
国民たちの間には「公害垂れ流しの地獄のような環境で、奴隷のように働かされるのではないか」という噂が流れていた。
内戦から続く政府への不信感から、今回のプロジェクト自体が利益を優先し、国土と労働者への配慮を欠いたものになるのではないか、という不安が広がったのである。
なぜそのような噂が広まったのか。理由は簡単だった。
広報不足である。
「なるほど。もともと、国民の生活安定が主目的ではじめてたのが、国家プロジェクトで産業復興するよってのを前面に出しすぎたと。
んで、それが政府への不信と繋がって奴隷みたいな扱いされるってなったわけね」
「そういうことみたいです。
他にも、冶金工場や鉱山を労役先に使おうって話がありましたが、それも噂の原因になったのではないかと」
「んー。そのあたり、もう一度、改めて国民に向けて説明したがよさそうね。
お願いできる?」
「では、場所を手配します。草案の方はこちらで作りますので、当日はよろしくお願いしますね」
「ほへ?」
「いや、こういうことは偉い人が発表するもんでしょう、普通」
かくして冶金工場の操業と、資源産業による産業復興についての説明会が行われた。
主な内容は以下の通りである。
1:今回のプロジェクトは、資源産業による国内安定化を意図するものである
2:その第一歩として国民の生活安定を目指すという目標があり、噂されているような奴隷的な扱いを行うことは一切ない
3:懸念されている公害対策も、出来る限りの対策を行い、環境に配慮した運用を心がける
4:冶金工場・鉱山での労働条件は、安心して働ける環境を目指し、福利厚生の充実をはかる
これらの説明にもって、説明会にやってきていた国民(そして説明会のTV・ラジオ中継を見た国民)に対して資源産業プロジェクトへの誤解払拭と、冶金工場を新しい就労先として利用してもらいたいという政府の意図説明が行われた。
以下は説明会での藩王の声明の一部より抜粋したものである。
「ニューワールドにおいて、資源産出地はほとんどが帝国側にあり、資源産業についてのノウハウは共和国側にはほとんどありません。
そんな状況で、いきなり鉱山を作り、冶金工場を建てても、すぐに大きな産業として成り立たせることは難しいと思っています。
ですから資源産業の地盤となる施設を作り、それを利用してまずは国民の皆さんの生活の安定を図る。それから固めた地盤に少しずつ積み上げて、じっくり我が国ならではの産業を育てていければと考えています。
冶金工場の操業はその大事な一歩目であり、地盤の要です。そこで国民や国土に負担をかけるようなやり方は、肝心の地盤をもろくするだけで、何の益もありません。懸念されている労働内容への不安、公害への不安は、実際に起こすことはなく、また起こさせないことを約束します」